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【わかりやすいマニュアルの作り方】第13回 「起動と終了」ってどうなっていたっけ?

第13回です。

少しずつ調子に乗っている感じもありますが、しばらくはこれで続けてみようかと思います。

前回はここまででした。
>それでは、実際にほぼすべての機器やソフトウェアに搭載されている機能「起動と終了」をサンプルとしてみてみましょう。
普通の機械の場合は、この項目はとてもシンプルです。

●起動

本体の電源スイッチをONにします。

●終了

本体の電源スイッチをOFFにします。

実に簡単です。こんなものばかりならば、テクニカルライターの仕事はとても楽ですが、じきに仕事もなくなるでしょう。
現在では、電源スイッチを操作しても電源がすぐに切れない、あるいは切ることを想定していない機器が数多くあります。一番典型的なのが携帯やビデオでしょうか。これらの機器は、電源を抜いてしまったり、完全に電源を落とすことはまれです。そのため、終了の操作を行っても「スタンバイモード」や「節電モード」に移行するだけとなります。

これに伴って、起動の操作も変わっています。
起動は「初めての電源投入」と「2回目以降の電源投入」が異なっていたり、停電などで主電源が予想外の時点で切れると「初めての電源投入」になるといった場合分けをする必要がでてきます。
もちろん、通常の操作の「終了」後の「起動」(実際は「スタンバイモード」や「節電」モードからの復帰)とは分けて書く必要があります。

さらに場合によっては「電源ボタン長押しでメンテナンスモードで起動」といった特殊な操作があることすらあります。
基本のはずの「起動と終了」ですらこの状態です。

ではこういったことは仕様書にはどう書いてあるでしょうか。

続きます。

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