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【わかりやすいマニュアルの作り方】第77回 テクニカルライティングの価格 その03

コストの話の続きです。
今回は品質の話です。

■取扱説明書の原稿の品質とは

では、品質とは何でしょうか?
まず、当然外的な条件、ページ数や文字数が要求仕様にあっていることは最低限でも必要です。
原稿が完成していることとか、明らかな間違い(文法的であったり、タイプミス・変換ミスであったり…これらは実はチェックすることと、ツールを使うことでかなり減らせるのである)といった基本的な要件は満たしていると仮定した上で、の話です。

ここまでキープできていればとりあえずよしとする場合もあります。ですが、それでは、腕の振るいどころがありません。私たちテクニカルライターはプロですから、それなりに品質による差別化を図っているのです。

●技術的バックグラウンド

テクニカルライターは、前述したように技術者ですから、他のジャンルのライターよりも技術的造形があり、それが原稿に反映されます。
ファッションのことを何も知らずにファッション雑誌に書いたら物笑いになるでしょうが、マニュアルの場合は、「書いている人、全然わかってないんじゃないの?」というものが意外と多くあります。

●法律や安全に関する知識

マニュアルを仕事としていますと、自然と知的財産権や安全に関する知識が増えていきます。
そして、それは原稿にも反映されますし、「こういう製品であれば、これも必要」といった内容の追加もできます。
これらは仕様書や資料にはない場合が多いのです。

続きます。

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