前回、製品については下調べをしておくのが当然だということを書きました。
それでは取材では何を聞くのでしょうか。
取材で聞くことは「その製品で何をしたかったか」です。想いや夢といってもいいかもしれません。
エンジニアさんの思いや夢、実現したかった機能や、これまで不便だったのを改良した点、誰に使ってほしいと考えているかといったことを伺います。
なぜこのようなことを聞くかというと、製品開発の方向を確認するためです。
いくらこちらが良いと思ったマニュアルを制作しても、製品開発の方向とずれていては望ましいマニュアルとはいえません。
業務マニュアルについてはより一層強く言えることです。
また営業の人にもどのような人に売りたいかといった話を伺うこともあります。
また、過去のバージョンの製品がある場合などは、特にユーザーサポート担当の人にお話しを伺うととても役にたちます。
営業やユーザーサポートの人は、製品を使っているユーザーに直接話をうかがっている人たちです。この人たちが困っている点や、便利に思っている点を知ることで、良いマニュアルを作るための方向性をしっかりと定めることができるのです。
内容としては多少雑談に近くなる場合もあります。
しかし、この取材が、全体の構想を決めるときに最も重要な取材となるのです。
[…] つだけこの作業を少し楽にする方法があります。 それは、以前のエントリで書きましたが、「最初の取材でエンジニアさんに製品に込めた志を取材する」と言うことです。 続きます。 […]