第15回です。
前回はここまででした。
したがってマニュアルを制作するものは、ユーザー側からみて仕様書を再構成する必要があります。
この構成変更はユーザーの使い方を想像する想像力と、仕様書全体を見通す「仕様書の読解力」の両方が必要になります。
さて、ではこういった技能または能力を身につけ、さらに高めて行くにはどうしたらよいでしょうか。
ここで、解決策をすぱっと提示できれば実に格好良く、役に立つと思いますが…残念ながら簡単な解決策はありません。ある意味職人技ともいえますが、経験がものを言う世界です。
いままでどれだけ製品を見てきたか、どれだけエンジニアさんと話をしたか、技術的な経験がどれだけあるかにかかっています。
とはいえ、一つだけこの作業を少し楽にする方法があります。
それは、以前のエントリで書きましたが、「最初の取材でエンジニアさんに製品に込めた志を取材する」と言うことです。
続きます。