20度を越えたりまた急に寒くなったりと、何だかよく分からない気候が続いています。
なんだかマクラが毎回、天気のことばかりですが、無難なということもありますから。
さて。
テクニカルライターの技術についての続きです。
前回は印刷に関する技術と知識、伝える技術として作図の技術をあげました。
しかし少し急ぎすぎたようです。
■技術を理解する能力
最初に必要なのは、技術を理解する能力です。
マニュアルを作る人間は、特にその技術についてエキスパートである必要はありません。むしろエキスパートでない場合の方が望ましいともいえます。
テクニカルライターは素人と玄人の間の橋渡しをします。そのため素人の感覚がまったく分からなくなってしまうほど精通してしまうのも考えものなのです。
■使う人を想像する能力
技術の理解と同時ににもう一つ必要なのは、使い手を理解することです。
使い手として想定するのは、あなたのおじいちゃんとおばあちゃんあたりが良いでしょう。その製品に触ったことはなくても、現代のテクノロジーには慣れている程度の人です。明治以前のテクノロジーを持っていない人を想定するのはいくらなんでもやり過ぎです。
伝えるもの、伝える対象の両方に対する理解が必要になります。
そしてそれらを、理解した上で技術をもって伝えないと伝わらないのです。
ではその伝える技術は、どうやって磨いたらよいのでしょうか。
続きます。