第16回です。
なんだか、話がループしているみたいですが、それは仕様です。
それは、以前のエントリで書きましたが、最初の取材でエンジニアさんに製品に込めた志を取材すると言うことです。
ある意味、これがマニュアル作りのキモなのです。
エンジニアさんとのコミニケーションを取る力は必要ですが、それでもわかりにくい仕様書から解読するよりはぐっと楽です。
残念ながらよくある話ですが、メーカーさんの開発担当のエンジニアに会えず、メーカー社内のマニュアル制作担当の部署の人とだけで仕事をする場合があります。それは、パッケージなどの制作部署であったり、広告宣伝部であったりします。それなりに有能な人がいる場合もあります。
しかし、残念ながら「マニュアル制作」のプロジェクトとしては、うまくいかないことが多いです。複雑でわかりにくい仕様に筋を通すのは、やはり製品の担当エンジニアです。
ですから、制作を依頼するメーカーの方は「この人は製品のことだいたい知ってるよ」という人ではなく、「製品を作ったのはこの人」と言う人に取材させてください。それが良いマニュアルを作るコツです。