「マニュアルの作り方」第2回です。
今回は前回の続きです。
マニュアルを作るときに1番最初にすることは「マニュアルを作りたいとおっしゃるお客様に、インタビュー(取材)に行く」と書きました。
そして、その質問内容は「そのマニュアルは、だれが、どういう場所で使うものでしょうか?」です。
さて
この質問はどういう意味でしょうか。
日この質問は、誰かという質問とどういう場所でという質問の2つに分かれています。今回は「誰が」という点に絞って説明します。
マニュアルを依頼するお客様は、「誰が使うか」ということはすでに分かっているかのように感じています。製品のマニュアルであれば製品のユーザーであり、業務マニュアルであれば業務の担当者です。
しかし、マニュアルを制作する当方としてはわからないことだらけです。
たとえば、PCの周辺機器の場合、その商品のユーザーとして想定されるはどんな人か、パソコンの初心者ユーザーかヘビーユーザーかによって書く範囲および内容が変わってきます。
業務マニュアルの場合は、社員のリファレンス用に作る場合と、社員教育用に作る場合、さらに、パートやアルバイトの参照用に作る場合とでは作り方が異なります。
さらに、ものによっては、エンジニアが対象であったり、初心者ユーザーよりもさらにわかりやすい簡単なマニュアルが必要な場合もあります。
製品の取扱説明書にはすべての機能を掲載するのが普通ですが、あえて簡略化したものを作る場合もあり、「どういった人が使う」場合を想定しているのかを取材するのがとても重要になります。
ここで間違ってしまうと、使う人にとって、使いにくいマニュアルができてしまうことになります。
続きます。