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【わかりやすいマニュアルの作り方】第123回 必要なところに届いていますか?

足立区異業種交流フォーラムに行ってきて、とりあえず12部ほどパンフレットを配ってきました。
今回はそのあたりの営業の話をします。

■ニーズが認識されていない

それにしても、(何度も書くようですが)この「取説屋」という仕事の存在自体が知られていません。
会う人ほとんどすべてに「そういう仕事があるのですね」と言われます。
あげくのはてには「取説って何ですか?」とまで聞かれた。それも複数回です。

だが。
おかしくないですか、それって?

自分の仕事が欲しいって話は置いておいても、いまどきの商品に説明がついていないものはほとんどないでしょう。
たとえば鍋を買っても、それがテフロン加工であれば、「空だきするな」とか「金だわしでこするな」といった注意書きの一枚くらいは入っているのが普通です。
財布を買っても、「色落ちしますので…」といった注意書きくらいは入っています。

まぁ、「簡単なものなら自分で作れるだろう」と思いがちではあるのですが。
でも、それは必ずしも正しくないのです。

先日会った人は、自分の作った製品を通信販売で売っていました。
その方は自分で取扱説明書を作って付けているのですが、「自分の思いつかないような使い方をして、問い合わせをしてくる人がいる」ということでした。

昔からのお店で売る対面販売ならば「わからなければお店の人の所に行って聞く」という方法がとれました。しかし、ネットを代表とする通販などで売る場合を考えると、使い方を教える方法は、商品の同梱物やカタログ・ネットしかありません。実は自分の作ったものは届いても、それに込めた「思い」までは届いていないことが多いのです。

つまり、本当はプロの助けが必要であるにもかかわらず「そんな仕事があることを知らない」ために、それが「外部の業者に依頼することができる」ニーズとして認識されていないのです。

■皆様と一緒にビジネスをする

いまさらという感はありますが、ここ2年ほど営業をやって感じたのは、どうしても自社1社だけでは限界があると言うことです。

ですから、現在では自分は他の人たちと一緒にビジネスをしていきたいと考え、それができるしくみを考えています。
上にも書きましたが「困っていることがある」けれども「頼める専門家がいるとは知らない」では、問題は解決しません。

弊社は、こういう「取説屋」という仕事があることを、新製品開発のアドバイスをするコンサルタントの人に、パッケージと一緒に取扱説明書のことを尋ねられる印刷業の人に、本業でなくて苦手なのにやむなくコピーライターが取扱説明書を書いている広告代理店の人に、製品のトータルデザインをてがけるデザイナーさんに…知ってもらいたいのです。

そして、一緒にお互いに儲かるビジネスをやりたいと願っています。

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