年が明けてから、日増しに寒さが厳しくなってきます。
自分はちょっと駅から遠いところに住んでいるので、自転車やバイクで移動しているので余計に身にしみます。
■読んでもらわないと始まらない
さて。
今回からしばらくは取扱説明書の見掛け-ビジュアル-の話をしようと思います。
筆者は本業はライターで、デザイナーやイラストレーターでもないのですが、編集や作図については長年の業務の中で必要に応じてやってきました。
その中で、ひとつだけ断言できるのは「どんな内容を書いても、読みにくければ読んでもらえることはない」ということです。
どんなに良い内容でも、書き方が論文や訳書の報告書と同じだったりしたら、読み始める前にうんざりして放り出してしまうと思いませんか。
■最初は文字組の話から
筆者はライターなので、まずは自分の得意なテキスト作成の見栄えについてから入ることにしましょう。
たとえばこのブログですが、文字のブロックが詰まって真っ黒になるような書き方は避けています。
やっていることは以下の通りです。
- 適当なところで改行する。
- 必要に応じて段落を変える。
- 見出しを入れる。
やっていることはこれだけですが、意識してやるかやらないかで見え方は大きく異なってきます。
漢字の比率などにも、ほぼ無意識にですが注意を払っています。漢字が多くなると、信頼性が高く見えるのですが、同時に難しいという印象を与えてしまいます。
このあたりをどうやって調整するかということは、正解はありません。
数をこなして、この媒体-メディアにはこれくらいということを掴むしか方法はないように思います。
また、こういったブログや掲示板といった1行の文字数をコントロールできない媒体以外では、行頭に1文字を残さないとか、ページ先頭に1行だけの段落を作らないといった細かい制御を必ず行っています。
こういったことが「読みやすい」テキストに、ひいては「読みやすい取扱説明書」につながっていくのです。
この話は次回の更新に続きます。