日本語では「人工知能」と言われていますが、むしろ中国語の「集合知」の方が現実に近いでしょう。
AIは作業のサポートとしては大変役に立ちます。しかし、自発的に何かを行うことはできません。
サポート役として使うと作業を効率化できるかもしれません。なにせAIは24時間働き、何度同じ指示を繰り返して文句を言わずに機嫌も悪くなりません。
ただしAIは「先生」ではなく「アシスタント」あたりと考えておけば良いでしょう。
何よりAIに任せっきりはできません。
最終確認だけは人間が行います。
では得意なこと不得意なところから始めます。
●AIが得意なこと
生成AIにできることは、学習したデータを組み合わせて回答を作ることです。
生成AIは以下のようなことが得意です。
- 文章作成・要約
社内文書や役所の文書などサンプルが大量にあり、ルールに則った作り方ができます。 - データ整理・分類
社内ルールに則った整理・分類は得意です。 - 指示による検索
「当社からの〇〇運送の発送の仕方を教えて」と言った話し言葉で検索できます。
〇〇運送、発送手順、書類の書き方などを別々のキーワードで検索する必要がなくなります。
●AIが苦手なこと
生成AIは、以下のようなことが苦手です。
- 事実確認
間違った情報をもっともらしく返すことがある。
X(旧Twitter)、Yahoo!掲示板くらいの信頼度と思っておいたほうが良い。
ときどきは、高校生レベルの数学を間違えたり、2019年・令和1年5月1日を平成31年5月1日といった間違いを返してきます。
AIは計算や換算もできますが、「計算しろ」と指示をしないと、手許のアンチョコ(学習データ)を参照して答えることがあるためです。
確実なことを知りたい場合は、「××について知りたい。参照した資料名と参照箇所を一緒に教えて」「××について知りたい。一次資料のある場所(アドレス)を教えて」といった昔の2ちゃんねるの「ソース出せ」と同じような質問をする必要すらあります。 - 最新情報
学習時点や古いデータを検索結果として出力することがある。
こちらもデータのあり場所(アドレス)を示してもらい、データが最新の現状で適用されているルールかを確認する手順が必要。 - 感情や空気は理解できない。
言うまでもありません。
■指示が曖昧なら回答も曖昧
AIへの質問や指示が曖昧なら、回答も曖昧になります。
条件をきちんと与えれば、それに沿った結果が返ってくる。
AIも間違えるので、人間が確認する。
AIに次のような質問をしたとします。
「旅行をしたいけど、おすすめは?」
AIの返答:場所や予算が分からないため一般的な回答が返ってくる。
質問をもう少し、具体的にします。
「夫婦2人、予算10万円、2泊3日、温泉が好き。おすすめは?」
AIの返答:条件に合った具体的な提案が返ってくる。
質問が具体的なほど、回答も具体的になります。人への質問と同じです。
AIは与えられた指示(仕様、条件)に従い、手持ちのデータを参照して回答を作ります。
AIは指示の中に細かい仕様や条件がなくても、ある程度までは過去のデータに基づいて推測して回答します。しかし、この場合の回答はあまり役に立ちません。
●AIへの指示まとめ
- AIは与えられた指示(仕様、条件)に従って既存データを参照して回答を作る。
- 指示が曖昧だと、回答も曖昧。
- 指示が詳しいほど、目的に合った回答をする。