今回から「マニュアルのコスト」について書こうと思います。
■原稿の適正な料金って何だ?
さて。
今回からは、マニュアルのコストというある意味いちばんヤバげな話をしようと思います。
いや、別にもっと原稿料をよこせとかいった話ではなく。もちろん、たくさんいただけるにこしたことはりませんが。
取扱説明書…操作説明書の原稿の適正な料金って何だ、ということです。
今回はマクラだけです。
ぶっちゃけて言えば、労働に対する対価ですから、その成果物にどれだけの価値を見いだすかという話です。
ネットで探すと、とんでもなく低い価格のものがあります。
400字詰め原稿1枚200円以下、下手すると100円とか。日本語なんか誰でも書けるじゃないかということで値段の叩き合いをやった結果です。
こういう価格を提示されると、プロは逃げます。「寝ていた方がマシな値段」の仕事だからです。
どういうことかというと…自分が1時間に書ける枚数はだいたい計算できます。
そうすると、1時間にどれだけ稼げるかがわかるわけですね。
1枚200円として……まぁ5枚でしょうか。時給1000円。100円だとその半分の500円。
コンビニやファーストフードでアルバイトするほうがナンボかマシです。
しかも、自分は今で培ってきた専門性を提供した上でこの値段なら。
「寝ていた方がマシ」というのは、こんなところから来ているのです。
でも、こんな値段で応じる人がいるのもどうも事実らしいです。
「在宅ワークだから」「サイドビジネスだから」という理由のようですが。
でも。
こんな人たちに依頼した原稿の品質や納期はあてにならないのは言うまでもありません。
続きます。