前回の続きです。
技術文書と安全について、ですね。
さて。
■技術文書と安全について
すごく簡単な話、エンジニアー技術者が安全についての正しい注意書きを作らないとどうなるかを考えてみます。これはまた、現状に対する考察でもあります。
まず、エンジニアが安全に関する資料を作らないと、前回書いたように広報担当者もパンフやチラシを作れません。
そうすると、製品として出荷するときに作成されるマニュアルのチェックの時に(気が利いた担当者がいれば)「安全に関する注意はこれで良い?」と確認し、はじめて安全に使うための注意が記載されます。
しかし、これでは製品に添付されるだけで、見る人は多くありません。本来、購入前に確認すべき事項があっても、それは購入するまで箱の中なのです。
電化製品や通信、コンピューター関連機器ならば、これでも許されるかもしれません。
僕のように、動作保証のないジャンクを買ってきて喜ぶような変人もいることですし。
しかし、介護機器、幼児向け製品などではそんな事は全く許されません。
危険や注意については購入前にあらかじめ確認できることが必要なのです。
なぜなら、使用者には判断ができない場合があり、また見過ごすと危険に直結するからです。
だからこそ、わかりやすい技術文書を作成し、早めに広報などに回し、パンフやチラシ、パッケージなどあちこちで使い回してもらうことが大切なのです。
面倒なようですが、これによって製品事故の発生を一件でも未然に防ぐことができれば、充分おつりがきます。
また、「安全に注意しているメーカー」との評価につながり、ブランドの向上にもつながります。
良い技術文書作成はユーザーの安全に、ひいては寺社への評価につながるのです。
まぁ、ウチとしては「だから取説屋:石井ライティング事務所にお任せください」と続けたいところですが…
続きます。