八丈島旅行の往路は、竹芝桟橋を午後10時半発の橘丸という大型客船に乗船した。
竹芝桟橋にはちょうどその前くらいに納涼船が着いたためか、浴衣の女性が多く、とても華やかな雰囲気であった。
■いびきだけは…
橘丸は定刻に出港した。
潮がほぼ満潮に近かったせいか、橘丸の最高部である煙突はレインボーブリッジぎりぎりを通っていた。
橘丸では雑魚寝の二等船室を利用した。
他のことは全く問題なく、100円の貸し毛布だけで休むことができていたのだが、他の船客の一人のいびきがかなりうるさい。
毛布をひっかぶっただけでは防げない。
橘丸は翌朝の9時半に八丈島の底土港に予定より早く到着した。
底土港はとてもきれいな港だ。ふむ。エレベーター・エスカレーターはないな。
宿の人に迎えに来てもらった…とはいえ、今日の宿まで底土港は徒歩でも数分である。 雨が降っているわけでもないので、楽勝だったのだが。荷物がある分、ありがたい。
■まず水に入る
チェックインは午後3時の予定なので、大きな荷物は宿に預けて、とりあえず海に泳ぎに行くことにする。
八丈島は7月1日に海開きしたばかりである泳ぎはしたけれども、水は冷たかった。
何やら黒潮の流れが島に来ていなかったようである。
水が冷たいせいか海水浴場はほぼ貸し切り状態。なのはよいのだが、監視所まで無人なのは海開きした後としてはちょっとどうかと思った。
まあ、こんな状態で泳ごうという人は水に慣れた人間(だからといって「河童」はない)の方が多いだろうとは思うけれども…
それでも水に入れたのは、自分の最初の水の先生である母ちゃんと江口先生のご加護のおかげであろう。
こういう時には見守ってくれるたくさんの指導者のおかげを感じてしまう。「人間は浮くようにできているんだ」「蹴伸びでしっかり体を伸ばせ」←こればかりしか言われなかったし、まだ実践できていない気もするが。
水の中では特に変わったことはなく、先日の着衣水泳で学んだ「浮いて待て」を海水なのでかなり楽に短い時間実践したことの他は、平泳ぎとのしで泳いだだけで、少し水門の方に行くと暖かい流れがあるのだなというのを実感した。
ただ海水浴場の地面が岩場であることにちょっとびっくりした。水はとても綺麗だ。透明度がとても高く、海底のサンゴ礁がよく見える。海水浴場には、浜(人工)と入り江状の部分がつながっていて、入り江の並は実に穏やか。両方でしっかり泳いできた。
泳ぐと流石に腹が減る。(以下、その2に続く)