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科学博物館特別展「古代DNAー日本人のきた道ー」レポート

科学博物館特別展「古代DNAー日本人のきた道ー」を見てきました。
入る前はDNAとゲノムの展示? 一体どうするのだろうと思っていましたが 、さすが科学博物館、DNAとゲノムの分析による流れの 説明と、実際の遺物・遺跡歴史と組み合わせた構成で 見せてくれました 。

僕は 新しくなった科学博物館に入るのは初めてだったので入り口を探すのに少し手間取りました 。到着して驚いたのは平日午後というのに展示を見に来る人の多さでした。
写真撮影可でしたが、人数が多く邪魔になるのと写真を撮っている暇がないため今回は撮影を止め、閲覧に徹することにしました。

◆入口周辺 DNA解析セクション

入口周辺は、DNAの実物展示など目に見えない物の展示がある…わけではなく、解析手法の進化と、その知見による推論の大まかな流れが示されていました。
このセクションでは動画で文章および図表で広めのスペースを使って説明していました。かなり広いため、「これがずっと続くのかな?」と考えてしまうほどでした。

◆遺跡・遺物と歴史セクション

ここから1t@postmaster_2bvdady6本番。

最初は縄文人の頭蓋骨から特徴を読み解く解析と年代測定DNA解析結果から開始。
どういった経路で日本に入ってきたのかを遺物と、DNA解析とあわせて検証していきます。
発掘された遺物展示は大変数が多く、皆様がそれぞれの興味に従ってじっと見ています。なかなか列は進みません。
縄文時代から、時代ごとに展示は進んでいきます。
僕も銛、釣り針、縫い針などの石器や、縄文土器、特に土偶、弥生式土器の埴輪などを見て回ります。
流入経路の説明に即しては、鉄器の流入から国産化、船、馬まで広い領域をカバーしていました。
遺跡については知識不足で書き切れませんが、縄文時代の墳墓から古墳まだ説明されていたようです。
ここが最大のセクションでした。じっくり見ていると、2~3時間はかけられます。

◆時代ごとの流入した人の特徴セクション

最初にあった頭縄文人の頭蓋骨から、縄文人は目が大きい、全体に四角い、鼻が丸い(記憶が曖昧です、間違いの可能性高し)といった特徴を読み解き「標準的な縄文人の顔」の復元模型、同様に弥生時代、誇負か時代、奈良時代と続きます。
自分は予想通り縄文顔のようです。

◆犬猫の流入経路

犬はニホンオオカミから犬に進化したのももちろんありますが、縄文時代から南方から一緒に来たといった説明から、当時の犬の復元模型がたくさん。
ぱっと見ただけではちょっと口吻が長いだけで中型の日本犬に見えました。
同様にヤマネコによる鼠害対策から家猫化していく過程もありました。

余談


…といった感じで2時間半では簡単に見て回っただけになりました。
3時間以上かかるかもしれないと思って時間の余裕をもってお出かけすることをお勧めします。それだけの価値はあります。
なお、中には休憩スペースはありますが、食べ物・飲み物は入手できません。ご注意。

日本の遺物はなんでああ可愛くなるんだろう、ということ。
土器も埴輪も丸っこくて可愛いし、鉄器等に付けられた絵付けもイラストレーターさんに描いてもらった現代アートです」と言われたら信じそうになる。
復元した顔は、「●●さんに似ている」と思うこと多数。なるほどと思いました。

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