今回はマクラなしです。
■外部の人間の強み-テクニカルライターのできること-
前回は、エンジニアさんから良いところを、ユーザーさんから悪いところを教えてもらって初めて良いマニュアルができるという話を書きました。
そのためにはコミュニケーションが必須であると書きました。
では、テクニカルライターはそういうことができるのか?という点ですが、この辺が外部の人間の強みになります。
エンジニアさんから良いことを聞くのは、そう難しいことではありません。
普通にインタビューの時間をとれば話してくれます。
ではユーザサポートの方への取材はどうでしょうか?
こちらは企業の秘密の情報が含まれていますので、必ずしもオープンに話してくれるとはかぎりません。
問題は人選です。あまり、上の人、例えばサポート部門の部長などですと、現場から遠く、実態を意外と把握していない場合があります。
かといって、担当者レベルのミクロの話ばかり聞いても効果はありません。チームリーダーとか、そういったあたりの人と話をするのが1番です。
…といった知識を持っていて「機密には触れないで、業務として話をしてください」と依頼するわけです。
このあたりが、社内ではどうしてもやりにくい点です。
チームを作って対応する
では、社内ではできないかというと、むろんそんなことはありません。
「チーム」を作れば良いのです。マニュアルの評価チームというか、作成に協力するためのチームを。
まぁ、最初は飲み会などの非公式な会でもよいでしょう。まず小さなチームを作ることから始めればきっと改善されるはずです。
製品もそうですが、マニュアルもひとりではできないのです。
続きます。