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【わかりやすいマニュアルの作り方】第126回説明図について

このたびの東日本大震災および津波で、被災された方にお見舞い申し上げます。

更新が遅れており、申し訳ございません。
お仕事があってそれは大変うれしいのですが、ブログを更新する暇が取れないといううれしい悲鳴も上げることになってしまいました。

さて、今回は説明図について書こうと思っています。

■説明図とは

説明図というのは、いわゆる取扱説明書でよく見る線画のことです。

「ふたを開ける方法はこうで、スイッチはここにある」といったことを示すのに使われます。

こういったことはいくら言葉で書いても全然伝わりませんが、図を使えば図の中に矢印を入れれば一発でわかります。
もちろん使いどころを間違えると、かえって分かりにくくなったりもしますが。

さて、説明図はどうして線画で描くのでしょうか。
理由は絵の情報量にあります。

まずは、以下の三つの絵をご覧ください。

adapter-k adapter-k2 neji-k
写真 写真キリヌキ 線画イラスト

左側の絵ほどリアルで、右側ほど、簡略化されています。

絵であればリアルな方がよい、ということもありますが、取扱説明書に向いているのは、右側です。
これはどうしてでしょうか。

実は簡単なことで「説明に必要な情報だけを提示する」ことが、取扱説明書における説明図の役割だからです。

さらに、、一番右の図は「K」のマークが黒で書き込まれています。
実際には写真で見られるように、浮きだした形になっており、色も本体と同じ白です。
では、これが間違いなのかというと、取扱説明書としてはこれで正しいのです。

お客様にはここにマークがあるということが伝わり、マークの種類もわかります。
これをリアルにして、薄い線だけで文字を描いても、かえってお客様混乱するばかりです。

次回更新に続きます。

マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所

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