なんとなく涼しくなってきましたね。
さて。
◆マニュアルの形は最初の企画
前回から「マニュアルの形について」を始めましたが、マニュアルの形というとこんなイメージがないでしょうか。
「分厚い冊子」で「読むのも面倒」
なぜでしょうか。
実は、そのマニュアルの企画が適切ではないからだと私は考えています。
メーカーからは「全機能を掲載された取扱説明書」を要望されます。これはこれで必要です。最後に頼るものは「公式」のリファレンスだからです。サポート、営業には必須です。これがないと問い合わせに対応できません。
では、一般のユーザーはどうでしょう。
実はこれが難しい。
ユーザーがどういうシーンで使っているかに対応していなければならない。
たとえばプリンタなら、ユーザーはパソコンの前にいるでしょう。ですから、パソコンにPDFでインストールして、スタートメニューに登録しておく。普通はここまででしょう。
でも、ほんとうにそれがベストですか?
困ったときにスタートメニューをたどってマニュアルを開きますか?
まずそんなことはしないはずです。
ではどうすればよいか。
まず思いつくのはプリンタドライバの画面から「ヘルプ」だけでなく「マニュアル」も開けるようにすること。この実装はまったく難しいことはないはずです。しかし、実際にこうなっているのは見たことがありません。
こういうことが、マニュアル(取扱説明書)は「こういうものだ」という固定観念であり、「必要なときに使えない」ということになり、使いにくさにつながっていくのです。
続きます。