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【わかりやすいマニュアルの作り方】 第57回 マニュアルの形 その02

なんとなく涼しくなってきましたね。

さて。

◆マニュアルの形は最初の企画

前回から「マニュアルの形について」を始めましたが、マニュアルの形というとこんなイメージがないでしょうか。

「分厚い冊子」で「読むのも面倒」

なぜでしょうか。
実は、そのマニュアルの企画が適切ではないからだと私は考えています。

メーカーからは「全機能を掲載された取扱説明書」を要望されます。これはこれで必要です。最後に頼るものは「公式」のリファレンスだからです。サポート、営業には必須です。これがないと問い合わせに対応できません。

では、一般のユーザーはどうでしょう。
実はこれが難しい。
ユーザーがどういうシーンで使っているかに対応していなければならない。
たとえばプリンタなら、ユーザーはパソコンの前にいるでしょう。ですから、パソコンにPDFでインストールして、スタートメニューに登録しておく。普通はここまででしょう。

でも、ほんとうにそれがベストですか?
困ったときにスタートメニューをたどってマニュアルを開きますか?
まずそんなことはしないはずです。

ではどうすればよいか。
まず思いつくのはプリンタドライバの画面から「ヘルプ」だけでなく「マニュアル」も開けるようにすること。この実装はまったく難しいことはないはずです。しかし、実際にこうなっているのは見たことがありません。

「マニュアルを表示」ボタンを追加
「マニュアルを表示」ボタンを追加

こういうことが、マニュアル(取扱説明書)は「こういうものだ」という固定観念であり、「必要なときに使えない」ということになり、使いにくさにつながっていくのです。

続きます。

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