雨が続きます。農家の方は雨が降らないと困ってしまうと思いますが、自分はオートバイ乗りなのであまり雨に続かれると困ってしまいます。
また、気温がちっとも安定せず、暑くなったり、妙に涼しくなったりするのも困りものです。先週風邪を引いて体調を崩したのもこんなところに理由があるのかもしれません。
■読まれない取扱説明書
さて、今週は取扱説明書をそれ自体の話です。
取扱説明書は、それ自体が商品の一部です。しかし、あまり読まれないのが実態です。
一部のメーカーさんでは「取扱説明書なしで製品が使えるのが一番良い製品」ということを公言しているほどです。
まぁ、それも事実ではありますが、そのお客様が「取扱説明書なし」で使えるのは、実は自動車のように操作方法が、ほとんどどの商品でも同じであったり、一眼レフカメラのようにどの会社の製品でも基本的なルールが同一だったりする場合、がほとんどです。
つまり「取扱説明書がなくても使える商品」というのは、お客様は取扱説明書を読まなくても、どこか別の場所で使い方を学んだりできる商品、に限られるということです。
手で扱う製品には、そういったものが数多くあります。
調理器具であったり、スポーツ用品であったり、家庭用品だったりといったものですね。
手で扱うものは、社会の文化によって教えられている場合が多いです。
ネジの着いた瓶のフタは、どの瓶でもふたを時計方向にねじれば開きますし、電源プラグの差し込み方は、どの製品でも説明しないのが普通です。
それだけに、特殊なもの…たとえばチャイルドレジスタンス(子供が誤って開けることを防止する機能)の付いた薬瓶のふたであったり、アースのついた三極200ボルトの電源プラグについてだけ説明を読むといったのが一般的です。
■読んでもらうために
取扱説明書は、ほとんどの場合「この取扱説明書をよく読み、正しくご使用ください。」とか書いてあります。
まあ、こんなことが書いてあるということは、逆に言えば、読んでもらえない場合が多いということでもありますが。
では、なぜこんなことが書いてあるかというと、ぶっちゃけて言うと法律がそう書くようにしむけているからです。
「本取扱説明書をよく読み、読み終わったら、保管しておいてください。」
決まり文句です。
取扱説明書は、製品の正しい使い方を説明する唯一の文書です。
パッケージに書いてある場合もありますが、パッケージという性格上、開梱すると同時に破られてしまうということになります。したがって、必ず読まれるとは限らない。
だから、なにかあったら事故になるようなことや、使い方はどうしても取扱説明書に書かなければならない。たとえその取扱説明書、読まれる可能性が、低いとしても、である。
では、どうすれば読んでもらえるか。
正直なところを書くと、そんな方法はない。あったら苦労しない。
そうすると、丁寧に取材して、どんな商品かしっかり聞いて、丁寧に調べて、どんな四禹貧家ていねいに書き、お客様の役に立つようにする。
愚直なやり方くらいしかない。残念だが、カッコよくて便利な方法はない。
だが、うちはそれしかしらないのでそうやっていきます。良かったら使ってやってください。