身体道楽日記 その21

2003国内研修レポート(1/3)<2003年08月10日 日曜日 >

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例によって、練習の内容を書かない、合宿レポートです。

今年は書かないのーという意見がありましたので、早速。

今年は、カメラがフィルムが装填されないの不調のため、持参したものの使用できず、デジカメでショボショボの写真を撮っただけなのと、あまりにも定番のコースで行ったので旅行の雰囲気がないのが残念であった。

■台風襲来

とはいえ、最初からでっかいトラブルがきていたのだが。
その名も「台風4号」。こんな時期に来るなんて、あまりにも非常識である。

とはいえ。
文句を言ったところではじまりはしないので、国内研修の会場である箱根・小涌園に向かうこととする。
荷物を当日になって適当に詰める。持ち物なんてたいしてありはしないから、どうでもよいという話もある。なお、カメラの三脚が見つからなかったので持っていかなかったのは秘密である。ついでに言うと、結果的にそれは悪いことではなかったのだが。

小雨が降るなか、駅まで歩いて地下鉄に乗る。都内の雨はショボショボ降っているだけである。とはいえ、嫌な予感がしたため防水のコートだけは羽織っていくことにした。
地下鉄のなかでルートを検討する。前回は東海道線で小田原まで行ったので、今回は小田急で向かうことにして、新宿へ向かう。
新宿に到着してみると、なにやらアナウンスが流れている。
「強風と大雨のため、小田原方面は…」
おいおい、それはシャレになりません。幸い遅れが出ているのはJRだけで、小田急は通常運転とのことなのでほっとする。

ごく普通に特急に乗って箱根湯本に向かう。ロマンスカーの方が快適なのは間違いないが、たかだか箱根まで行くのに850円も余計な金を支払うつもりにはなれない。
さすがに箱根湯本までは遠い。ヒマをもてあますので、一応持ってきたカメラを取り出し、フィルムを装填しておくことにする。駅前でISO800のフィルムを買ったから、暗くてもストロボなしで写るだろうと考えたものだ。
だが、フィルムは装填できない。前からフィルム装填時の巻き上げ不良の傾向はあったが、症状が悪化している。20分ほど悪戦苦闘したが、あきらめた。これで、今回の記録はデジカメのみである。とはいえ、デジカメは暗いところに強かったりするので、一概に悪いとは言い切れない。
ということで、あとはしばらく眠る。どうせ箱根までなにもすることがない。

■箱根より会場へ

箱根湯本に到着。外はすごい雨である。さすがにちょっとめげる。
とりあえず、いったん駅の外に出てなにか食事でもしようかと思ったが、激しい雨で道路を渡る気力すら起きない。これが失敗だったとは後になってわかるのだが。
駅に戻ると、台湾合宿で一緒だった人に会う。話を聞くと、この雨の中を早く来て観光していたのだという。「せっかく箱根まで来たのだから」とのこと。しかし、無料バスで移動はできるものの、行く先々で大雨で足下が悪く閉口したという。
時間も多少迫ってきたので、箱根登山電車に乗る。
何人かは同じ合宿の人らしい雰囲気だが、133人の参加者のうち、顔を知っているのは本部の人間だけだ。
電車はゴトゴトとスイッチバックしながら上がっていく。信号所では運転士さんが後ろから前へ車外を移動している。雨が降っているのだから、車内を移動すればいいのになどと思う。
雨も電車の中なら風情がある。台湾の話などをしつつ、小涌谷に到着。駅前には何台かタクシーがいた。素直にこれに乗ればよかったのだが「徒歩10分だし」とケチってしまった。
大失敗だった。
時々強風が吹くために傘はロクに役に立たないわ、道路はところどころ川になっているわ、舗装道路のくせに風雨で視界がロクに取れないわで、たかだか10分が苦難の行進と化してしまったのである。
僕はなんとなく防水のジャケットを着て出たので、辛うじて服までは濡れていないのだが、靴の中にはたっぷり水がたまっていた。同行の後輩は、服の中までぐしょ濡れになったみたいである。
おまけに、昼飯を食っていないので腹がぐうぐう鳴る。このままメシ抜きで練習に突入したらダウンは確実である。
ホテルの前にはコンビニがある。「ちょっと寄って何か買おう」と言ったが、その余力もないとのことなので、そのままホテルに直行する。
玄関を入ったところで、受付をすませて、部屋に直行。とりあえず着替えだ。濡れた服それと何よりも水の入った靴が気持ち悪く、体力を奪う。
部屋は開いていたが、誰もいなかった。荷物もないから盗まれる心配もなさそうだが。
手早く着替えて、財布だけ持つ。靴はシューズに履き替え、靴下も替えた。

だが。困ったことになった。シューズは布沓なのだ。
玄関から駐車場を横切ってコンビニまではおよそ100メートルほどだが、それだけ歩いたら、確実に靴下まで水浸しの再現である。あんなに近くにコンビニがあるのに…。
それでも、さすがに濡れた靴を履きに戻るのはどうしてもいやだったので、あきらめる。
しかたなく、ホテル内の飲食店についてフロントで尋ねると、なんと「レストランはもう閉まっているので、ロビーだけですね」と言われる。
そのロビーの近くは先ほど通ったのだが、あまりに値段が高く、かつ腹がふくれそうにないから入るのをやめたのだが。
とはいえ、大雨でずぶ濡れか、1000円ちょっとの金額かと考えれば、ここはあきらめざるをえない。おとなしくロビーに行く。


大雨の降るテラス


なんだか妙にこじゃれた名前がついていてるが、要するにホットサンドイッチとコーヒーのセットが1300円、うう、泣ける。おまけに来るまでにやたら時間かかるし…。
とりあえずものを腹に詰めおえて、気が落ち着いたので練習場所に向かう。
時間はまだ早いので、事前練習(正規の時間前1時間ほどの練習時間)はまだ始まっていなかったが、それなりに人が集まってざわついている。
ヒマなので、顔なじみをみつけて適当に遊んでいると、そこに来た指導員さんから「この連中をほっておくとロクなことがないから早めに練習を始めましょう」とのお達しが。わたしらは修学旅行の不良中学生ですかいっ。悪いことなんか何もしてやしませんぜ。お互いに崩拳打ったり、高探馬や分脚したりしてるだけでとってもおとなしかったじゃないですかあ。
とはいえ。練習が始まるならば文句を言う筋合いではない。なにせ練習のために箱根に来たのだから。


練習が始まる。

いつもよりゆっくり抜筋骨から気功。普段の3倍くらいの時間ではないかと思う。合宿だけあって時間に余裕がある。そのうちに人が集まってくる。
その後は太極拳の十字手まで。この後、適宜グループに分かれた。今回はもうすでにあきらめきっているので最初から形意拳である。太極拳にしなかったのは、前回の教訓によることかもしれない。
形意拳グループは丁寧にチェックを受けつつ五行拳である。これではいつもと同じではないか、書くことがない。
それぞれを時間をかけて丁寧に打つ。1セット終わったところで開会式の時間が来た。集合がかかり、開会式となった。

 

 


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