身体道楽日記 その20

2003台湾研修レポート(3/3)<2003年04月29日 >

両山泊トップへ 武館のページへ 前のページへ 次のページへ

例によって、練習の内容を書かない、合宿レポートです。

■3/30 3日目 

昨晩の討論のせいでぎりぎりまで寝過ごす。
朝は、昨日と同じような饅頭とおかず。饅頭が昨日以上にたくさんテーブルにのり、さらに桃のような格好をした餡入りの饅頭が増えていた。あと、ひとりに一杯ずつおかゆがあった。

さすがに今回は食事の写真はカット。

午前中は形意拳の練習である。 また、中庭で稽古をする。
五行拳や他の套路などをやる。 詳しい内容は例によって割愛。

ところが、五行拳の最中になにやらピイヒャラドンドンとはやしの音がする。音がするのはいっこうに構わないのだが、すぐ隣の通りをその行列が通ったのには閉口した。
祭りの雰囲気にのまれそうになるのと、なによりもやかましくて、号令がかき消されそうになるのである。爆竹は鳴るわ、かぶりものや山車は通るわで大騒ぎである。



武将のかぶりもの

 

さすがに表を通るときは練習が中断されたので、これ幸いと写真を取ったのであった。

 


セーラームーントラック この後ろには


うたいまくるおねーちゃんが

ところで、このどう見てもセーラームーン(マーキュリーか?)にしか見えない絵といかにもドサ回り風の歌手(アイドルなのか?)は何だったのだろう。

練習が終了すると、昼食。
昼食後にあしたのことについての短い注意などがある。
それから部屋に戻ると再び昼寝。やはり爆睡した。

午後は再び形意拳の練習である。
収穫はあったが、すべて割愛。このへんが大人の事情ってものである。
練習が終わると夕食。残る練習は明日午前のみである。

夜は例によっていろいろと議論をする。内容は秘密

ところで、事情があってだが、この日まで下着を取り替えられなかったのだが(初日は爆睡、2日目は激論して半徹)普通ならまだしも、練習や山登りや演武といった激しく汗をかくことを繰り返していたので、かなり強烈な状態になっていたことも秘密である。


■3/31

朝の食事の後、練習。進度によってクラスが分かれ、習ったことのみを行う。
習っていない人は、本部の三階で五行拳である。詳しくは書かないが、ひたすらゆっくりで停止している。おまけに暑いのでかなりしんどい。

この間、我々を救ってくれたのはヤカンに入った冷たいウーロン茶である。たっぷりあって冷たく、そしてなによりうまかった。


命の水

昼食の後はレセプションである。

正装してレセプション会場に自動車で移動する。

当然ながら中華の席である。


テーブル


食べ物がうまい。なによりも、その申し訳ないが精進料理もうまいのだが、情けないことに「肉」がうまい。
そして、門派の人から大歓迎される。
そして、なにより彼らの乗りのよいこと、陽気なこと、そして、歓迎の心、感動する。

ただし、彼らの酒の進め方のうまさにはそれ以上に関心させられてしまう。みごとなばかりである。酒が強い先生が結果、ひとりつぶされてしまった。

ちなみに カラオケ設備があるところであったが、テーブルの人は歌わない。台湾側の人はあきらかに指導員さんとしかみえない方々であったが、同じテーブルの人が調子に乗ってカラオケコーナーに連れていこうとする。だが、先生方はまったく動かないどころか連れていこうとした人がかえって椅子に座らされてしまう。みごとであった。


■3/31


最終日である。予定時刻より1時間前に目を覚まし、パッキングをする。
予定では長かった台湾研修もいよいよ今日までである。なんというか、すべてが夢の中であったような気すらする。
本部でまた饅頭の朝食。そろそろ饅頭にもなれてきただけに一抹の寂しさを覚える。

そして、ふたたび長い時間バスに乗り、台湾の中正国際空港へ。ちなみに、朝で食べ納めと思った精進料理のお弁当とスポーツドリンクがふるまわれる。

一度、PAで停車したときに、王福来先生に少し武術の話を伺う。
「1日に1時間から1時間半練習する。功夫あります。専門家じゃないから、3時間4時間は無理でも1時間はします」
うっ。専門家じゃなくても1時間は結構きびしい。聞いている人は内心そう思ったのだが、それでも真剣にうなずいたのであった。

そうして。
ついに中正国際空港に到着してしまった。
夢の時間はここまでである。荷物を下ろし、台湾本部の教練の方々と固い握手を交わし、荷物を預け、通関へ。
ここで、台湾の先生方とはお別れである。いつまでも夢の国にいるわけには行かない。

ちなみに余談だが、通関禁止品のガラスケースには、自動火器とショットガンがあった。そりゃ禁止だろうけれども、自動火器が展示されているところが日本と違うところである。もっとも、世界的に見ればこちらの方が当然なのかもしれないが。
といいつつも、日本へと武器を大量に持ち込むのが我々だったりもするのであるが。

通関後、時間があったので牛肉麺とホットのウーロン茶、それから追加でアイスコーヒーなどを飲む。ここで、やっとあの牛肉麺(ニューローミェン)の敵を討てたのであった。


ようやく食えた牛肉麺


同室の人がビールを頼んだところ、なにやら会計のところのところでしばらくもめたらしく、不不機嫌な顔をして戻ってきた。あれまぁ、これは最後に悪い印象がつくかな残念だなぁと思っていたが、なにやらまたカウンターの方に呼ばれたので行ってみると、ケーキのおまけをもらっていた。
「ケーキとビールはあわないよなぁ」とぶつぶつ言いながらもすっかり機嫌が直っている。ちなみに、ケーキは僕がいただきました。

しばらく同室だった仲間をいろいろとからかって時間をつぶす。
そして、いよいよ飛行機に搭乗。日本へと向かうのである。

飛行機は無事に成田に到着。
通関した武器類を車に積み込むのを手伝った後、家路についたのであった。


両山泊トップへ 武館のページへ 前のページへ 次のページへ