身体道楽日記 その19

2003台湾研修レポート(2/3)<2003年04月29日 >

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例によって、練習の内容を書かない、合宿レポートです。

■3/29 2日目 

午前中は王樹金老師のお墓参りと奉納演武である。

朝は、うわさに聞いていた饅頭とおかず。これに豆乳である。


朝ご飯 だいたいずっとこんな感じ。なれるといける

饅頭といっても中身までみっしりとパンである。これを2つも食べるとおなかいっぱいになるのだが、そのころに先生が追加を持っておいでになるので、もうひとつ食べる。完全に満腹である。うー。

ところで、食べる前になぜか皆がはしをシャカシャカとこすりあわせる。
自分は特に必要と思わなかったのでしていないのだが、やはり箸のひげとかをとっていたのであろうか。
だが、端から見ていると、どうみても怪しいお祈りにしか見えないと思う。
なにか一心不乱に箸をシャカシャカ言わせておいのりをすると言った感じだ。

ちなみに、3日間で自分が食べた饅頭は3つまでであった。とてもこれ以上は食えない。
しかし、男意気の高い某指導員は4つしっかり食っていたそうである。とてもかなうものではない。
なお、この饅頭は、昔とちょっと違うとのことで、昔の饅頭はこんなに柔らかくなく、発光してなかったようなものであったそうだ。
満腹になるのはいいが、この後、式の最中に眠気に悩まされることになる。


■お墓参りと奉納演武

食後、王樹金先生のお墓に向かう。 道場から出てしばらくすると見えてくるのだが、それがはるか山の上なのである。
途中のみちみち、指導員さんが「前はこの辺には建物なんかなにもなかったから道は簡単だったんでけどね」と文句を言う。そんなこといわれてもなぁ。
が、コンビニができて便利になったともいうし、善し悪しであろう。

お墓のあるのは山である。ふもとからそんなに遠くはないが、どうみても山。


こういうところを上っていく


途中、道教のものと思われるお墓の横を通りつつ、山道を登る。なんだか荒れた墓に見えるが手入れはされているのだろうかと疑問に思う。

けっこうきつい登りが終わるとお墓に到着する。広いお墓である。雨に備えてテントが張ってある。


お墓の全景 たいへんに広い

日本のみならず、オースストラリア、そして台湾各地の人たちがあつまっている。


会場の挨拶。中国語なのでまったくわからない。礼拝と演武が続く。それぞれ支部ごとである。
献花、献茶、献果(バナナ)、それから線香の奉納。なんとなく、バナナが台湾をおもわせる。
日本の人も呼ばれたのでできるものを全力で演武する。が、激しく緊張した。
台湾の方々や、オーストラリアの方の演武も見る。
そうこうするうちに、式次第が滞りなく終了。その後に記念写真など撮ってもらう。


まぁこんな感じで

山を下って本部で昼食をとる。
山道を下りきったあたりで雨がぱらつき始める。傘を持っていなかったので少し濡れたが、「まぁ困るほどではない」と思っていたら、目の前に一台の車が止まった。
黄先生が運転される自動車であった。雨が降っているので、傘のない人を迎えにきたとおっしゃる。大変に恐縮したが、ぐずぐずしているのも失意なので乗車する。他に一人とさらに指導員さん2人を拾って本部へ。


■3/29 午後


昼はごはん。やっぱりたくさんある。合宿から帰ると太るというのもうなずける。
本部では犬が甘えた鳴き声を出していた。
昼食は1時頃に終了。午後の練習は4時からということで部屋に戻った。途中、コンビニなどに立ち寄る。


町の様子 牛肉麺はここでは食えなかった

コンビニでは、あらかじめ先輩から注意をされていたとおりに、「無糖の」ウーロン茶のボトルを買う。この注意を聞いていなかった人たちは、激甘のウーロン茶やジュースでひどい目にあうことになる。
ここでは木瓜牛乳(パパイヤミルク)も買って飲んだ。これはうまい。おすすめである 。
しかし、コンビニには「関東煮」なるおでんがおいてあったりもする。これはやはり台湾が日本領だったときの影響だろうか。


宿に帰ると、当然ながら爆睡した。
ちなみに、台湾で身に付いた昼寝の習慣は、かなり後まで抜けなくて難儀した。 いやぁ、昼寝はいいものである。

午後の練習は太極拳。99式を4つに区切って、指導がある。内容は内緒。
内緒にすると書くこともなくなるのがやっかいだ。
場所は中庭。ネットと照明がある。このネットは、はじめ落ち葉よけかと思っていたが、日差しを遮るためのものであった。


中庭の練習場


最初にひとくぎりまでやったところで「お茶飲みます?」といわれた。お茶目である。もちろん、休まずに練習を続ける方を選択する。
食後におみやげの武器などを見る。

食事の時間に さきほど鳴いていた犬が姿を見せる。予想通りかわいい。かつひとなつこく、甘えん坊である。芝とポラメニアンの雑種だそうだが、しっぽがくるんと巻いていて元気である。


名前を聞くのを忘れたなぁ


ちなみに王福来先生も普段は子犬にはかなわない様子であった。
と、書いたあとで先生が犬に命令していた。すごい迫力でもあり、「来い」(ライ)という命令に犬は素直に従っていた。

食後、部屋には5人ほど集まって推手をしたり、雑談したりする。
が、雑談がエキサイトした討論になっていったのはなぜであろう。
討論は夜中の2時半まで続いたのであった。


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