●身体道楽日記 その7●
熱い演武会<98/10/25>
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先日、僕の所属している全日本柔拳連盟の演武大会があり、参加してきました。
【'98 中国柔拳演武大会】
日時:'98 10月11日(日)3:00PM開演(2:30PM開場)
5:00PM終了予定
(本部・支部会員の演武は10時半開始)
場所:労働スクエア東京・大ホール
主催:中華武術日本誠明会全日本柔拳連盟
協賛:古式楊家太極拳日本藝光会
後援:終南門・中華武術国際誠明総会本部
終ってから要項を書いてどうするという説もありますが(^^;)。
ちなみに、僕が参加したのは当然ながら午前中の会員演武というもの。発表会ですな。
なお、演武会には初参加だったりしたのである。4年もやっているのに……。
■演武会会場へ
…う、やばい。すこし寝過ごした。
予定ではもっと早く起きるつもりだったが、つい睡魔に負けた。
とはいえ、まあ15分くらいの余裕はあるはずだ。
自宅からは会場までは地下鉄で1本。日曜の朝なので、わりと運転間隔が開いているのでちょっとだけ焦るが、電車に乗ってしまえばできることは何も無いのであきらめて落ち着くことに……と。
ピルルルル……
電話の音だ。「うっせーな、誰のだよ」と思ったら自分の電話だった。普段持ち歩いていないのでこういうときには慌てる。
「もしもし」
電車が駅を離れる。ブツッ。電話は切れた。地下鉄では仕方がない。
とりあえず、次の駅で降りて、こちらから電話をかける。たぶん、演武会を見にくると言っていた人からだろう。
やはりそうだった。風邪だというので、気をつけてと言って次の電車を待つ。
1本遅れたけれど、まだ大丈夫。大丈夫、だいじょう……
はっと目が覚めたら、降りるべき駅の1つ先の駅でドアが閉じるところだった。
油断は禁物である。
ともあれ、ささいなアクシデントはあったものの、集合時間の5分前には到着した。
チケットを見せて中に入る。
当然ではあるが、受付の人は知っている方ばかりである。いちどちゃんと見せればいいじゃないかと思うが「チケットを見せない人は断固阻止します」という。
絶対に突破なんかできないので出入りするときはチケットを忘れないようにしよう。
■演武大会
楽屋に入り、拳法着に着替える。正直なところこの拳法着は暑いので、普段の稽古には使っていない。特別なときに着る晴着のような使い方をしている。
もっとも、ズボンだけは軽くて小さいのでよく使っているが、洗濯を続けていくと、そのうち上下で色が違う事になってしまうだろう。
楽屋から舞台の袖に移動。
他の本部会員もすでに来ている。
整列して入場、演武開始。最初は正宗太極拳99式からである。
舞台は煌々とライトに照らされ、客席は暗くほとんど見えない。そのため観衆を意識してあがるということは少ない。
また、シルクロードの曲がかかっていたようだったが、幸いなことにスピーカーの極性が客席に向いているので、かすかにしか聞こえない。はっきり聞こえていたら、引きずられそうでこわい。
演武開始。
そして、地獄が待っていた。
熱い。「暑い」ではない。「熱い」のだ。
頭のてっぺんがハイワッテージのライトで焙られている。放っておいたら煙が出るんじゃないかと思った。おまけに演武しているのが太極拳で、移動速度がきわめて緩やかなのである。
幸い正宗太極拳は何度となく稽古しているので身体が順番を覚えているし、さらに指導員の方が必ず視界に入る位置にいらっしゃるので間違える心配は無いのだが、それでも細かいところはポロポロミスをしていたと思う、が、そんなことよりも早く灼熱地獄から逃れたい気持ちでいっぱいだったのである。
正宗太極拳が終ると、五行拳である。
この方がはるかに楽であった。動くだけに頭の一定の部分を焙られないし、そもそも舞台にいる時間は短い。
五行拳が終ると五行相生拳、つづいて形意連環拳、四把、八勢と続く。
僕は四把までの演武に参加した。
すでにお気づきだと思うが、これらの演武に参加するメンツは全部同じなのである。舞台の袖にひっこんだら、また出て来るという調子である。さらに、套路が進むにつれ、人数が減っていくという……。
演武が終了したら、すっかり疲れてしまっていた。ほとんどは熱によるものではあるが。
とりあえず、本部の演武が終了したので、ロビーをうろつく。
と、ニフティの知り合いに会った。オフ会であれば「ちは」の「てぃーっす」だが、公式の場でもあるだけにそうもいかない。白々しいことを言う。こういうときにハンドルネームだけ知っていて、本名を知らなかったりすると大変悲惨なことになる。気をつけましょう。
しばらく、支部の演武を見て、暇を見て昼食をとる。
■推手大会
支部の演武終了後に、推手大会があった。これにも一応参加した。
ちなみに、単推手で一歩でも動いたら負けというルールである。
細かいルールはもっとあるけれども、要はいつも通りにやるようにというものである。
二、三度回してスタート、一度流して、攻める。あ、有利になったかなと思ったら僕の足が動いたということで負け。二年連続1回戦敗退である。
■模範演武
午後は、一般にも公開されている先生方の演武会であった。
初見のものもあり、実に面白く、また勉強にもなったのだが、どうも迂闊なことを言うと僭越になりそうなので、ひとことだけ。
眼福であった。
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