第5回 水術某流お稽古日記 <98/08/18>

あれ、進んでるぞ?

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8/16のお稽古日記です。前半は、かなり無駄話がはいってます(笑)。

■稽古前■


原宿からオリンピックプール入口へ。
途中、上からプールの外の庭園部が見えるところがあるのだが、ちらっと見たとたん、あまりの人の多さにびびってしまった。
まるで早朝の築地市場だ(行ったことないけど)。ごろんと転がった人を「まぐろ」というのがよくわかる。
水着のおねぇちゃんもいっぱいいるが、こうなるとあまり嬉しくない。

定刻ちょっと前に集合場所のプールの切符売場前に行くと、先生はもう来ていた。
相変わらず(^^;)、長い話をしている。
要約するとこうだ。

・なーに、泳ぎなんてのは「直立二足歩行」とおんなじ動きなんだ。
 水ン中でそれさえできればなぁんてことねぇ。
・身体の中の端っこ(手首、足首などの先)の方が動かしやすいけど
 なーんなところでばちゃばちゃやったって、駄目。もっと肩とか腰とか
 大きい筋肉のところを動かしてやらねぇといけない。

他に「風姿花伝」とか「鈴木大拙」の本を読めとか、「わかってるヤツはみぃーんな同じことを言ってやがんだ」とか、とっても話が長い。
要約してるわりには、口調が移っている。

と、話が続いていたら、プールの切符売場から職員が出てきて、売り場のシャッターをがらがらっと閉めた。何かはり紙をシャッターにしている。
「なんだぁ?」あせる。
ひとりがはり紙を読みに行った。
「しばらく、入場制限をします」あまりの混雑のためらしい。
「まぁ、しょうがないな」先生はあまり気にもしていない。
僕達は、プールが開いたときに、中で泳げる状態かどうかを心配していたのだが。さらに話は続いた。
運動量保存の法則とかベルヌーイの定理とかの説明をしていた気がする。
ええと、E=MC2だったっけ。

そうこうしているうちに、プールが再開になった。

ロッカーこそ大混雑だったが、プールに入るとさほどでもなかった。
ほとんどの人はマグロになっているらしい。泳げる人達は口々に「もったいない」
と言う。感覚が違うのである。

■稽古内容■

稽古の内容は相変わらずである。
・水中その場跳び(垂直に上下できるようにする)
・だるま浮き(背中の丸い感覚を覚える)
・壁蹴り(けのび。水中での姿勢の基本である)
 けのびの距離が始めた頃よりも2m伸びている。
・プールの角を利用したバタ足(バタ足というが、正確には腰捻り)
 片手で進行方向の壁を抑え。もう片方で縁を掴む。
 この状態で腰をひねる。足が前へ出せないことがポイント。
 ……はいいのだが、縁につかまっている手に猛烈なトルクの反動がくる。
・日本泳法式クロール(笑)
 なぜか突然、泳げるようになった。
 沈まないという意味ではいままでも泳げていたのだが、今までは推進力を
 つけている時だけ前進して、あとは止まるという状態だったのが、常に
 水が身体の脇を流れている状態へと変わった。
 たぶん、これが「泳ぎ」なのだと思った。

ついでに「顔を拭いてはいけない」理由について質問した。
すると答えは簡単だった。
「泳いでる途中にゃ、顔なんか拭けないじゃねぇか」
「目に水が入ったときは、ぎゅっと目を閉じてやればいいんだよ」とのこと。ううーむ。

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