お天気のはなし

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突然ではあるけれども、お天気の話を書こうと思う。
バイクに乗ると、特にロングツーリングに出ると、さまざまな天気に出会う。
暑かったり、寒かったり、どしゃぶりだったり、氷雨や凍結まで、風邪を引いたり、転倒したりする原因にだってなることもある。
けれども、走っている以上、それはそんなものであり、走り続けられれば(あるいは、途中で止まっていても)いいと思う。
天気が悪くなるからといってバイクに乗るのをやめる人は、そういない。いるとしたら、それは別の理由があるんじゃないかと思う。

そのあたりのことをそこはかとなく。

■天気なんて変わるもの

ツーリングに出る日に、雨が降っているとうっとおしい。まして、出先でテントを畳んで撤収するときに雨が降っていると、とてもつらい。
雨降りだと体力の消耗は大きいし、視界が悪く、タイヤが滑り、ブレーキも効かない。
晴れている方がずっと楽でうれしい。
けれども、雨は降るものであり、雨が降ってきたら、それはそれでしょうがない。身体が濡れて、体力が消耗するのを防ぐために、きっちりとカッパを着る、荷物の防水をする、スピードを控え目にするくらいしかできることはない。

だけど、雨だからといって、文句を言うこたぁない。
「ああ、雨だなぁ」
そう思って走るだけのこと。「どっかで暖かいモン食いたいなぁ」とかは思うだろうけど。

天気は予報を聴くことはできるけれども、自分にどうこうできることではない。神様のなさることにかなうわきゃないのである。だから、いくら雨が降っていても、文句を言ったってしかたがないのだ。
せいぜい、台風のときは動かないとか、無理をしないといった自分のできる範囲のことをして、あとは装備を整えて備えておくこと、小雨でも降り出したらすぐに合羽を着るようこころがけるといったことぐらいしか、できることはない。

■晴れているときは

それだからこそ。
雨が上がって、晴れてくるととってもうれしい。
朝、起きたときにいい天気だと、とってもうれしい。
僕は、素直にそれをよろこんで、バイクにまたがって出かける。念の為に雨具と工具を荷物の中につめこんで。

きもちがいい。うれしい。

あとのことはあと。いまのことはいま。自分でできないことに心を揉んでもせんないこと。
とりあえず、トコトコと旅に出る。

そんなものなのだ、バイクに乗るってことは。

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