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【わかりやすいマニュアルの作り方】第210回 文章の校閲について

2013年12月19日 木曜日

最近は早起きをすようにしているのですが、6時すぐに起きるとまだ夜が明けていないということがあり、「ああー、もうちょっと」と悲しい思いを感じることもあります。
おまけに朝は酷く冷えますし、今朝にいたっては、雪の降るのではないかというほどでした。

■原稿をチェックする

さて。本題です。
こうやって取説屋なんかをやっていると、ときどき自社の取説を改善することへの相談を受けることがあるのですが、そのうちに文章の統一とかいった相談が含まれている場合があります。
簡単に言うと、全角半角の混在(123と123)、入力ミスや誤変換といった、あきらかな間違いおよび「かな漢字」のルールの不統一という、ある意味「機械的」でテクニカルなチェックが必要ということです。
大部の取扱説明書…といっても32ページくらいとなると、意外と面倒で、キチッとやるのは難しいところがあります。特に、こういった作業が発生するのは制作の最終段階近くで、「原稿がそろった」ところでのチェックを行いたいとなると、「締め切り直前」にみんなが詰まっているところで「細かいチェック」をしなければならないことになります。
また、もうひとつ「自分の原稿は自分ではチェックしにくい」ということも私の所にあったりもします。
そういうときはどうしたらよいか。
ヒントはもう書きましたが「機械的」な作業であれば、目の前のマシンにやらせれば良いのです。

■Microsoft Wordでチェックする

ワードは…あまりこういう作業は得意でないけれど…
それでも、入力と誤変換(ワード上ではスペルミスといいます)と文書校正機能をオンにしておけば、まずは明らかな間違いは指摘してくれます。また、ワードでは「文法の間違い」も指摘してくれますが、残念ながらこれだけで業務に使うにはちょっと…です。
上にも書きましたが、「全角半角の混在」とか「かな漢字のルールの不統一」といったことは論理的には間違いではないからです。

■Just Right!を使う

「では何を?」というと…商品名になりますが、MSのワードも商品名ですし。
一太郎、あるいはその校正機能だけを取り出した「Just Right!」を使用しています。
一太郎というと、それこそPC-9801が全盛だった時代に同様に全盛だったワープロソフトですが、このソフトウェアは日本製で、日本のことばにあった作りをしているという点では、非常によくできていると自分は判断しています。

もっとも、「Just Right!」は業務ソフトですから、価格は決して安い訳ではありません。四万以上はする、と。
しかし、ライターを3日ほど拘束してしまえば、その人件費だけでソフト一本分のコストは回収可能です。ソフトウェアが使用可能なのは、取扱説明書一本だけではなく、複数の文書に対して使用可能ですから、コストの回収はライティング業務を行っている会社もしくは部署であれば容易であろうと考えられます。
なんだかまるでジャストシステムの宣伝をしているみたいですね。自分でも、ライティングにはそれなりのコストを掛ける方法をとっていると自覚しているので、否定しがたいところはありますが…

■入力の話

余計な話ですが、実は私は入力にATOKを使っています。PC98時代から使っているという理由もありますが、実際この方が使いやすいと考えています。ただし、現在の日本語入力IMEは高性能になっているので、標準IMEでも困らない高い性能を持っていると思います。もうこのあたりになると趣味の段階かもしれませんね。

テキスト入力の話はまだまだ書きたいことがありますが、今日のブログの長さとしてはこのあたりでと言うことで。


【わかりやすいマニュアルの作り方】第155回エディトリアルデザインの話

2011年12月27日 火曜日

もう年末です。
あっという間に、年の終わりが来てしまいました。このブログも細々ながら155回、読んでいただいている方には、感謝にたえません、また来年もよろしくお願いします。

さすがに、新年の更新はお休みさせて頂きます。

■エディトリアルデザインの話

今回は取扱説明書のデザインの話です。
取扱説明書のデザインと、広告・宣伝・広報のデザインは目的が違います。
したがって、同じ考えで作ってはいけません。

デザインというと、目立つもの、綺麗なもの、かっこいいものを作ることがイメージされますが、デザインは目的にしたがって作られるものです。
自分は基本的に製品の特性を調べ、それを記述すること・説明することを本業としている「テクニカルライター」であり、デザイナーではありません。
実際のところ、カッコいいものを作りたければ、躊躇無くデザイナーに依頼しますし、その方が良い結果が得られることは分かっています。
しかし、文章全体を構成する編集という技術の中には、文章全体の論理的な構成を作成し、それを見やすいように並べるといった技術も含まれています。エディトリアルデザインというものです。
さてそこで考えることですが、見やすいとキレイというのは必ずしも同じではないということです。もちろん、優秀なデザイナーがデザインすると両方を満足することは可能ですが、一般的なデザインを業務としていない素人の社員が行った場合を考えています。

自分がデザインの教育を受けたわけではありませんが、ソフトウェアの必勝本などを作った実務経験から指定紙の書き方などを実務で覚えさせられました。

■デザインの要件

では、エディトリアルデザインで要求される内容の簡単な例をあげてみます。

  • 内容が論理的なブロックで分かれるところは、視覚的にもブロックとして認識できるように、分けるのが望ましい
  • 説明本体の流れとは別だが、その場所に置いておいた方が良い説明はコラム形式にして近くに置く。

難しいことではないと思います。むしろここを読んでいらっしゃる方としては「なんだごく普通のことじゃないか。」と思われるかもしれません。そうです、それで正しいのです。

ですが、実際に業務マニュアルを作成しようとすると、ソフトに準備された機能に引きずられてしまうということがよくあります。

特にMicrosoftWordなどを使って政策をしていると、意識的に避けようとしていない限り「ぎっちぎち」に詰めたものを作ってしまう傾向があります。
ソフトウェアがもともとビジネス文書を作成するためにできているので、一般ユーザー向けの文書を作成するときは、いくつかの設定を変更しなければならないのですが、そんなやり方はどこにも書いてありません。

上の要件を満たすための見出しの作り方や、コラムの作り方は機能としてはWordの中に用意されています。しかし、それは使い方を知っていないとそこにアクセスすることはできません。

たとえば、人が一目で見ることができる1行の文字数はどれだけか、1行の行間はどの程度にするのが適正かといったことは制作を始める前に知っておくべきことです。
そしてそのために、ページ数が多くなったり、思ったより改ページが多くなって白っぽい取扱説明書になったからといって、きっちりと詰めた文書にすべきではありません。

優先すべきなのは使う人にとっての、読みやすさなのです。

前にも書きましたが取扱説明書は、製品を扱うために必要な「お客様に説明する」部品です。
部品であれば「使いやすく作る」のは当然だと思うでしょう。取扱説明書も使いやすくなければならないのです。

色を使わないとダサく思うかもしれません。

見出しがデカくてバカみたいだと思うかもしれません。しかし、人間にはある程度以上の差がないと見出しと本文を見分けることは難しかったりするのです。

1ページの情報量が少ないと思うかもしれません。

こういったことを上司から言われるかもしれませんが、それでも取扱説明書はお客様のために作っているということを忘れないでください。

少なくとも弊社ではそう考えて取扱説明書を制作しております。

マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所


【わかりやすいマニュアルの作り方】 第37回  Microsoft Wordで社内マニュアルを見やすくするには 8

2009年4月15日 水曜日

Microsoft Wordによるマニュアルの作り方の8回目です。

いやあひどい目に遭いました。
何かというと、社会保険事務所です。詳しいことは個人ブログに書きましたのでこちらには記載しませんが、能率の悪さややる気のなさといった点では、民間ではとても見られないようなひどい仕事ぶりでした。

さて。
前回までの状態でテキストの入力が終わり、文字組も終了しました。
あとは、目次を作成すれば完成です。

・目次の作成

当然ながら、目次は「挿入」メニューから「参照」→「索引と目次」を選び、
「索引と目次」画面の「目次」タブを選択して作成します。
ここで、今までスタイルでの指定した見出し1~見出し3が生きてくるのです。
後で見出しを変更したり、項目を追加した場合もこの作り方が継承されているかぎり、同じ操作で目次を挿入することで、目次を更新できます。

●書式について

追補です。
うちでは以下のように設定しております。
見出し1:章見出しに相当します。
センタリングにして、かなり大きなボールドの文字を使用しています。
使わない場合もあります。
見出し2:項見出しに相当します。
ページの左から右いっぱいに下線または帯をつけ、ゴシック系の太い文字を使用します。多くの場合、この見出しの前で改ページをするように設定してあります。
見出し3:目見出しに相当します。
いわゆる、ページ内の大見出しです。
段落の場合にスペースを作るようにして、ゴシックの太い書体を使用、ただし文字サイズはあまり本文へ大きくないものを使っています。
本文
本文には、9~10ptの明朝系のフォントを使い、インデントを設定します。
このインデントの設定がポイントです。本文が字下げされることで見出しが目立つようになるのです。本文が字下げされていないと、見出しは本文に埋もれてほとんどどこにあるのかわからなくなります。
さて。
いったん「Microsoft Wordによるマニュアルの作り方」はここまでとして、再びマニュアルの構成要素に戻ろうかと思います。
また、お付き合いよろしくお願いします。


【わかりやすいマニュアルの作り方】 第36回  Microsoft Wordで社内マニュアルを見やすくするには 7

2009年4月7日 火曜日

Microsoft Wordによるマニュアルの作り方の7回目です。

●使う書式について

前回は書式コピーツールで書式をコピーしていくことで、書式指定していくことを説明しました。
さて、その前に説明することがありました。
テンプレート内で使用する書式です。

  • 見出し1
  • 見出し2
  • 見出し3
  • 見出し4
  • 本文

これらは基本です。
これらのスタイルの名前を変更するのは好ましくありません。
なぜならば、目次を作成したり、PDFに変換するといった場合など、元からあるスタイルの名称であれば、自動的に目次項目や索引項目に含めてくれたり見出しをしおりに変換してくれたり機能が間違いなく働くからです。

それ以外に必要な書式として、画像、画像キャプション、表組み、注釈、注意、ヒント(Tips)などがあります。
これらは必要に応じて作成して、テンプレートに保存しておくとよいでしょう。

かならずしも全部作る必要はありません。
これらのスタイルは、基本的に本文をベースとして文字サイズやフォントを変えたり、段落設定の行送りを、固定から1行に変更(画像を行内に入れる場合)します。
これらについても、必ずスタイルを設定してコピーして操作することが大切です。
なぜならば、個別の設定した場合には、後で変更するときに、1つのスタイルを変更するだけではすまず、変更漏れなどが残る可能性がとても高くなるためです。

続きます。


【わかりやすいマニュアルの作り方】 第35回  Microsoft Wordで社内マニュアルを見やすくするには 6

2009年3月31日 火曜日

Microsoft Wordによるマニュアルの作り方の6回目です。
今回は、いかに上手に手を抜くかについての続きです。
こんな単純作業はコンピューターにやらせて、人間は内容をこそきっちり作り込むのがよいのです。そのためのコンピューターですから。

●アウトラインモード(承前)

前回説明をしなかった、アウトラインモードでの見出しレベルの設定の方法です。

アウトラインモードに切り替えるとすぐにわかりますが、「アウトラインツールバー」が表示されます。
段落を選択してから、アウトラインツールバーを利用して左右に動かすことで、見出しレベルの設定ができます。
すると結果として、文書の構造が論理構造によって表示されるため、見渡しやすくなります。

「この文章をここにあるべきではない。」「この文章は別の場所に入れるべき」といったことがわかりやすくなります。
また、細かいことですが、見出しに約物(■●◎▼など)をつける場合も(段落設定でも同じ事ができますが…)特定の見出しレベル以上(見出しレベル2以上など)を表示させて、次々と入力していくといったことができるようになります。
ということで、アウトラインモードでの書式設定が終了した、ということにします。

これで「見出し」は設定終了です。
その他に、「画像」「表テキスト」「列挙」(リスト)など、文章内で必要なスタイルを設定していきます。
とはいえ、ここもまた、段落を選んでスタイルを選ぶなんて面倒くさいことはやりません。

手間は掛けない。

ということで、1つの段落に設定したら、他の段落には「段落書式のコピー」(ハケのアイコン)で設定してやればよいのです。

続きます。


【わかりやすいマニュアルの作り方】 第34回  Microsoft Wordで社内マニュアルを見やすくするには 5

2009年3月25日 水曜日

Microsoft Wordによるマニュアルの作り方の5回目です。
今回は、いかに上手に手を抜くかについてです。
手を抜くための準備は徹底的にあります、この部分には手を抜いてはいけません。

●スタイルを作成

前回のテンプレート作成でも書きましたが、必要な書式は「すべて」スタイルとしておきます。
個別の段落書式の指定は基本的にしてはいけません。

さて。
テンプレートができて、「最初はベタ打ち」で文書を作成し終わったら、ここで初めて書式を指定します。
「なんだか面倒臭いなあ」と思うかもしれません。確かにこのやり方はまわりくどく感じます。
しかし、1~数ページの短い文書ならともかく、数十ページの長い文書だと、こちらの方法のほうがはるかに効率的なのです。

さて。

●書式の指定

書式を指定するにはどうするか。書式のスタイルを段落に指定する?
いいえ、違います。

発想を転換して、編集モードを「アウトラインモード」に切り替えます。
操作は「表示」→「アウトライン」です。
ほとんどの人は使ったことがないモードだと思います。

アウトラインモードで、「見出し」をHTMLでh1、h2…を指定するのと同じ感覚で指定していきます。
数十ページ程度の文書でも、一時間かからずに指定が終わると思います。

見出しの指定が終わったら、「印刷レイアウト」モードの表示に戻します。
これで、書式の指定の半分ぐらいはもうすでに終わった状態となっています。

続きます。


【わかりやすいマニュアルの作り方】 第33回  Microsoft Wordで社内マニュアルを見やすくするには 4

2009年3月18日 水曜日

Microsoft Wordによるマニュアルの作り方も4回目になります。
だんだん核心に近づいてきました。

さて、前回のような文字組みの基本ができたとして、これを、長いマニュアルのページに対していちいち書式指定をしていっては、手間がかかって仕方がありません。
ということでこういった作業を自動化しています。

●テンプレートを作成

当然のことですが、マニュアル作成に使う文書は全部テンプレートを使用しています。
こうすることで、ヘッダやフッタの抜けを防げますし、見出しや本文の書式も自動的に統一されるからです。
既存の文書を改善する場合も、テンプレートを適用してから、画像のある部分以外のすべての書式を解除してから作業を開始します。
基本は「最初はベタ打ち」です。
ワープロは部所作成用のソフトです。レイアウトソフトではないのですから、その機能を存分に生かしてやらなければ、「楽に美しい」文書を作ることは出来ません、。
さて、各段落に書式を指定する方法ですが…

今回はここまで、次回に続きます。