ようやく暖かくなってきたなと思ったら、春の嵐です。
この時期になると毎年流れるあの歌ですが、今年はとても残念なことになってしまいました。
■手順の説明
さて。
今回も前回の説明図を使用して、説明します。
この機器が、メモリカードをセットしたあとにスイッチを押すものとします。
普通に描くと、以下のようになります。

イマイチ格好悪いですね。
しかし、手順の番号をテキストとして入れたりすると、その説明の分だけ画面のスペースがとられてしまうのも事実です。
「このままでいい」という考え方もできます。
一応これで説明は全部入っています。ですから、説明としては責められることはありません。
ですが……「プロの取説屋」としてはこれでは納得がいきません。
こんなものでお金を頂くわけにはいかないと考えます。
ではどうしようか。ということで考え、工夫します。
■工夫の方法は無限
まず、この図が分かりにくいのはなぜかと考えました。
- 矢印が全然目立っていない。
- 手順の番号が見えない。
これではわかりにくいのは当然です。しかし、矢印を大きくするとテキストのスペースが圧迫されてしまうし、テキストを大きくしても効果は薄い……
そこで、いろいろ考えた結果として、できた解決方法が次の図です。

実際にはカードと矢印の位置関係なども少し調整していますが、基本的には矢印を大きくして、その中に画像として数字を入れ込むという方法を取りました。
逆に言えば「番号が入るだけ矢印を大きくした」とも言えます。
また、細かいことですが、1の番号は矢印の方向に合わせて斜めにするといった処理を加えています。これが、真っすぐだと大変な違和感を感じてしまうのです。
ここでは、サンプルを用いて描いているのであっさりとできたように見えますが、実際にはどうしようかという工夫を細かく積み重ねていったものです。
最後に、一番最初のイラストと、最終のイラストの比較図を掲載しておきます。
ただのイラストのようにみえても、実は細かいノウハウを詰め込んで、見やすくなるように工夫しているのです。

マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所
Tags: ビジュアル, マニュアルの形, 作成, 取扱説明書, 取扱説明書・マニュアル制作・作成, 矢印, 説明図
Posted in ビジュアル, マニュアルの形, 取扱説明書・マニュアル制作・作成, 技術, 見せ方 | 取説屋:石井 宏治 2011年4月26日 |
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余震が続きますね。早く収まることを望むばかりです。
さて。
今回は、説明図のマーキングについて書きます。
で、そのマーキングというのは何かということですが、前回の記事のこれです。
さて、もう一つのスイッチの方ですが、こちらには丸囲いがつけられています。

上のスイッチのところですね。
■マーキングとは
マーキングとはマークをつけることです。前回の矢印もそうですし、丸を付けたり、★を付けたり色を付けるなんてことをする場合もあります。
もうひとつの丸囲いの使い方としては、ボタンの位置を示しその横に拡大上図をつけるといった使い方もできます。
こんな感じですね。
これくらい簡単なものであれば、通常の場合拡大などは必要ありませんが、図が複雑であればあるほど、こういった拡大図の使い方などはとても重要になってきます。
マニュアルを作る人間は、テキストの順番だけでなく、図でどう見せるかも同時に頭の中で考えなければいけないということです。
自分のような個人営業の場合、図をどのように見せるか考え、目的にあった写真を撮り、それを線画に起こし、矢印やマーカーを加え、見やすいように線の太さなどを調整します。
必要であれば図の中に吹き出しもつけますし、手順番号をつけることもあります。
全体のプロデュースと、見やすさの企画、これが取扱説明書の図の作り方の肝だと言えると思います。
マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所
東京でも桜が咲きました。
いろいろなことがありますが、季節は巡ってきます。やはり暖かくなってくるとうれしいものです。
さて。
今回は、説明図の矢印について書きます。
■説明図の矢印とは
以下の図は、製品にメモリカードをセットし、スイッチを押すところを示したものです。
なお、この製品は実際には存在しないものです。

まぁ、ありがちの図ですね。
説明図としては、まあこれだけではわからないことはないのですが、普通はここにカードを入れ、このスイッチを押すといった矢印をつけます。
こんな感じですね。

これに引き出し先でスイッチおよびメモリカードスロットを書き加えればとりあえずできあがりといったところでしょうか。
多少わかりやすくなったとは思いますが、これでは、取説屋の商品としては失格です。
なぜかというと、カードスロットの位置やボタンの位置がわかるものの、どこをどうしたらいいのかちっとも分からないからです。
■矢印は説明図の補助
では、弊社であれば実際にどのように矢印をつけるか、実例で描いてみます。

「なんだ、ちょっと太くしただけじゃないか」と思われるかもしれません。
まぁ、この程度であればそのとおりだ、とも言えるのですが…
カードの方は、カードの挿入位置と挿入方向を示しています。
そして、スロットの位置を目立つようにして、矢印のフチドリを白にすることで、製品本体と矢印がまぎれるのを防いでいます。
もちろんこれがカラー画像であれば、矢印だけを赤にするといったことも考えられます。
ちなみに余談ですが、こういった矢印は水平または垂直のものを作って、回転とシアーを組み合わせて斜めにして作成します。意外と流用が効かないので毎回作り直すことになっています。
さて、もう一つのスイッチの方ですが、こちらには丸囲いがつけられています。
これもある意味、説明のために注意を引くための、ツールです。
単純に矢印をつけるだけでなく、こういった工夫が必要になってくる場合もあります。
丸囲いをした場合、画面のほかの場所に拡大図をつけるといったこともできるわけです。
もうすこし、この話題は次回更新に続きます。
マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所
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