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【わかりやすいマニュアルの作り方】第223回 取説屋サイトの『料金体系』をアップ!

2015年1月21日 水曜日

【取説屋サイト】料金説明を修正しました。

イラスト作成費など入っていなかったのをきちんと入れました。

また、サンプルの住所などが古かったのも修正しました。
料金体系

http://torisetuya.com/price/index.html


【わかりやすいマニュアルの作り方】第221回 取取扱説明書の新サンプルをアップ!

2014年9月18日 木曜日

●新サンプルをご提供

弊社で作成した取扱説明書の新サンプルをアップロードしました!
冷・温蔵庫の存在しない機種『CoolHotBox20』の取扱説明書です。

以下のリンクからアクセスしてください。
『CoolHotBox20』の取扱説明書

http://torisetuya.com/service/img/ManualSampleCoolHotBox20.pdf

A4 8ページです。
画像もテキストも全部オリジナルで別の目的に作った物を、さらに画像と必要なテキストを全部差し替えて作ったものです。

弊社では、一般的な業務としてこの程度の取扱説明書を提供しています。

●制作コストについて

コストとしては以下の数字くらいでしょうか。あまり詳細には書けませんが…
◆企画費 20,000円

◆制作費 120,000円 (8ページ×15000円=120,000円)

◆画像制作 30,000円 (6点×5000円=30,000円)
※エンジニアに書かせたら1ヶ月は楽勝でかかると思います。その間、彼は他の仕事ができなくて、ついでに不満になってしまうのです…

これで印刷できるファイルとしてお渡しできるのはもちろん、PDFでもお渡しできるので、サイトにもアップできて、サポートにも使えるようになるわけです。追加料金はかかりますが、HTMLにすることだってできてしまいます。
もちろん、他にもいろいろ提供できるものはあるわけですが、それは折に触れて書いていきます。
とりあえず、サンプルの取扱説明書を見て、「へーえ、こういうのを作る商売があるんだ」と納得してください。


【わかりやすいマニュアルの作り方】第194回取説取扱説明書はサポートに必要です

2013年4月9日 火曜日

さて、前回は「ユーザーサポートが必要だ」というコンセプトについて書きました。
老人や子供、組み立てが必要な説明などにはどんなにしてもユーザーサポートが必須である商品というものが存在します。
ユーザーサポートは、「商品の使い方」について説明するものです。
ですから、「この商品をどう使えばいいか」ということが説明できることが必要なわけです。これは、具体的な使い方だけではなくコンセプトといったことも含むということに、ご注意ください。

■コンセプトについて書く
コンセプトというのは商品の目的です。加熱の道具であるとしたら、それは暖房器具であるのか調理器具であるのか、といったことです。
取扱説明書を書いたことがない人から見ると、すごく馬鹿馬鹿しい事のように思われるかもしれません。
ではユーザーサポートの電話の担当者に、聞いてみてください。
「商品の目的がわかってないお客様からの変な電話ってどれくらいあります?」
驚くほどの比率で「変な電話」が含まれているということを教えてくれると思います。例えばキャンプ調理用のワンバーナーを、寒いからテントの中でちょっと暖房用に使うと言ったぐらいのことだったら、使い方として根本的に間違っているいうことは言うまでもなくわかるとしても、ものすごくよくありそうな話だとは思いませんか?
現代は、こんなバカバカしいことでも書いてないといけないと言われる残念な事態になっています。できれば書きたくないことではありますが、法律的にクレームをつけられる(「だって暖房用として使用していけないとは書いてなかった」など)可能性だってあるのです。
別に逃げ口上を書けと言っているわけではありません。当たり前のことでも、目的外使用を禁止するといった事は何かしら書いておかなければならないと言うように、なってきています。でも、禁止事項としてではなく、「この商品は何をするためのものか」というようにお客様に積極的に説明していく、という書き方をした方が良いと思われます。

■使う人のことを考えて書く
前回の終わりに書きましたが、「老人が使う場合」「子供が使う場合」あるいは「技術者が使う場合」といったときには全く異なった書き方をする必要があります。
もちろん、視力のことを考えて、字の大きさをコントロールするといった技術的な話もありますが、それ以上に読む人が、どういう文化的背景を持っているかといったことを考えて書く必要があるのです。
僕の知り合いに、化粧品会社に勤めている人がいます。彼女の説明する化粧水について、僕は説明を聞いてもまったく理解できませんでした。しかし、妻であればおそらく理解できたんだろうと思います。実際そんなに難しい説明して押していたようには聞こえなかったのですが、それでも自分には理解するための文化的背景というか基礎知識が足りなかったので全くわからなかったのです。
これと同じことが、どんな商品でも起こりえます。
そしてわからないとユーザーサポートに電話がかかってくるのです。さらに取扱説明書の内容が悪いと、お客様がその商品で何の操作をしているかといったことが説明できなくなってしまいます。そしてユーザーサポートの手間がさらにかかるようになってしまうのです。
例えば、コンピューターの技術者向けの製品であれば、簡潔に短い文章を使って自律的な説明で書いた方が理解されるでしょう。ただその製品はたとえ同じ製品であってもそのコンセプトが、一般消費者向けであれば全く違う内容で書くべきだということになるのです。
ここが違っていると、目的に全く合わない取扱説明書ができることになります。
ですから取扱説明書を作るときには、誰に向けてどんな商品を作るのかといった取材が必要になってくるのです商品の調査だけでは取扱説明書ができないと言うのはそういう事を指しているのです

今回はこの辺までにしようと思います。


【わかりやすいマニュアルの作り方】第159回取扱説明書の対象について

2012年2月14日 火曜日

ようやく少しずつ温かみを感じるようになってきました。
まだ春は遠いですが、春の足音が聞こえてくるような気がします。

弊社では、先週はいろいろな所に出かけていました。
今回は、その中でつかんだ新しい考えについて述べさせてもらおうと思います。

■制作する取扱説明書の対象を広げる

弊社では、これまでは主に「一般消費者」(コンシューマー)向けの取扱説明書を扱ってきました。

したがって、制作された結果は「印刷所に納品するとそのまま印刷できる」データであり、「凝ったレイアウトされたキレイなデザイン」の仕上がりでした。

はっきり言うと、格好の良い出来あがりです。

しかし、問題もあります。

格好良くしようとすると当然ながらコストがかかります。分かりやすくするためにはある程度の作業コストは必要ですが、格好良くするためのコストとは別のことです。

簡単に言うと、コストの半分はDTPとデザインとレイアウトに掛かっています。これを切ってしまおうということです。

実を言うと、弊社の利益もこのあたりから捻出させていただいたりすることもあるので、これは経営的にはかなりの冒険でもあるのですが…。それでも、この仕事には絶対に意味があると私自身が確信しています。だから、やるのです。

■技術者・作業者・販売者向けの取扱説明書

最終消費者向けの製品を作っていないメーカーやサービスを提供している会社は非常に数多くあります。実際のところ、最終消費者向けでないメーカーやサービスを提供している会社の方が数が多いのではないかと考えています。

営業に行くとよく言われるセリフがあります。

「うちでは消費者向けの製品は作っていないから、取扱説明書は必要ないんですよ」

そうでしょうか。

自分は「技術者・作業者・販売者向けの取扱説明書」のできが、いまひとつのために、作業が滞ったり問い合わせが多くなったりしている例を数多く見ています。

作業マニュアルはきちっと作られている方が良いに決まっています。あえて言えばきちっとできていない作業マニュアルはタダのゴミです。

自分はきちんとした取扱説明書を作成する技術を持っています。それは構成であったり、編集であったり、、最低限のレイアウトの知識であったりしますが、それは極小のハンダ付けをしたり、バフがけで平面に磨いたりすることと同じように、身につけようとするとどうしても時間がかかるものです。

極小のハンダ付けをしたり、バフがけで平面に磨いたりする作業が必要になったらどうしますか?社内の事務員にやらせたり、エンジニアさんにちょっと練習させてやらせますか?
まさか。当然、外注しますね。

取扱説明書制作も一緒です。「きちんとしたわかりやすい取扱説明書」を制作するには、技術が必要です。

「技術者・作業者・販売者向けの取扱説明書」をわかりやすく作り直して、公開してみませんか?

弊社では、現在「技術者・作業者・販売者向けの取扱説明書」の価格体系や作り方を検討しています。少なくとも現状の最終消費者向けの取扱説明書に比べれば大幅に低コストでできると思われます。

もちろん、コストを削っただけではなく、お使いになるお客様にもメリットがある方式、具体的には最終的に納品するデータがDTP用のIllustratorやIndesignといった、操作に専門的な知識が必要なデータではなく、一般的なWordのデータと公開用のPDFのセットなどにする(その分は弊社でもDTP作業がなくなってコストが低下します)といったことを考えております。

詳しく仕様が決まったらまた、こちらでお知らせさせていただきます。

よろしくお願いします。

マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所


【わかりやすいマニュアルの作り方】第153回 お金の話

2011年12月13日 火曜日

寒くなってきましたね。本当に冬だと感じます。

もっとも、もう師走も1/3を過ぎているのですから、本当はそんなにのんびりしたことは言っていられないのですが……

■コスト-お金-手間の話

今回は、お金の話です。
実は、うちはページ単価で12000円くらいから頂いております。
正直もうちょっとと頂きたい案件もありますが、この時期無理は申し上げられません。
さて。
なんでそんなに高いんだと思われた方に、説明させていただきます。

ものすごく簡単に書くと、ほとんどが人件費-手間賃と言い換えても良いです-です。

仕様書をそのまま書き下して終わりであれば、それこそ社内の技術者に「書き直して」で終わるかもしれません。

しかし私達の持っているのは単なるリライトの技術ではありません。

ちょっと思いつく限り列挙してみましょう。

  • 商品を実際にテストして「お客様の使いやすい全体の構成」を作成します。
  • 図のイメージを考えて商品の写真を撮り、それを元に線画を書き起こします。
  • 安全上の注意や警告の内容を考えます。
  • 安全上の注意や警告を操作説明の文を読むのに邪魔にならないように、なおかつ誤解が生じるおそれがないように明瞭に記載します。
  • 製造または販売の責任者を明記します。
  • 特に購入後最初に行わなければならないこと(開梱、初期設定、設置、導入など)があれば別立てにして手順を説明します。
  • 操作方法を手順に従って記載します。
  • テキストの内容にあうように線画を調整し、必要な矢印やマークなどを描き加えます。
  • テキストや画像の材料が揃ったら、それらを本・パンフレットとして読めるようにきちっとかたちにDTP(組版)を行います。
  • 全体の読み直しと校正を行います。

これだけのことを行います。もちろん、場合によって行わないものもあるかもしれませんが。

■開発者の誇り

そして、これらの作業はほぼすべて自動化が難しいものです。自分たちはできるだけの自動化を心がけてはいますが、それでも難しいと言わなければなりません。
なぜならば、この手順は「開発」の手順の一種だからです。

取扱説明書は製品の部品の一つです。したがって、取扱説明書を制作するということは、製品の一部を制作することに他ならないわけであり、それはつまり「開発」の手順になります。

商品開発はどんなものであれ、単純作業ではありません。

弊社では「どんな商品」を「誰」が「どのように」使うのかをきちっと聞き取り調査を行った上で、それに見合うような取扱説明書を制作します。

それが弊社のポリシーでもある「良い商品によい取扱説明書を提供します」ということだと考えています。

そして、それゆえに、人件費-コストがかかってしまうことになるのです。

これについては申し訳ないと思います。ですが、弊社では「なんでも良いから安くやってくれ」ではなく「良い取扱説明書が欲しい」とおっしゃるお客様と仕事をしたいと考えております。

マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所


【わかりやすいマニュアルの作り方】第148回今年やった仕事

2011年10月24日 月曜日

先週は申し訳ありませんでした。さすがに体調を崩してしまってはどうしようもありません。

先週は二度も、都立産業技術研究センターに行ったりと、なかなか忙しい一週間でしたが、途中でちょっとダウンしてしまうのは予想外でした。

まあそんなこと以外に、普段の足に使っている原付二種をスクーターからギア付きに買い替えることにしました。妻が免許を取ったという理由も大きいのですが、なによりギア付きがないと練習一つもできず寂しいのです。

さて。

本題に入ります。

■今年やってきた仕事

メインはIT関連。通信・マルチメディアから、デバイス・ソフト関連まで、なんでもござれ。さらに、説明図だけの仕事、杖、浄水器と広い範囲でやっています。

わかるとは思いますが、取扱説明書って商品であれば何にでも必要なんです。
まぁ、魚だの肉だの野菜だのといった生鮮食料品や本当の最小限のネジのような部品は除きますが。

特に今、中国や東南アジアから雑貨や電気製品を輸入して販売することがあると思います。しかし、ほとんどの場合コストの関係からか、それらにはろくな取扱説明書がついていません。

そんな商品、単価も高くないし、お客様だって輸入品だってわかっているから大丈夫だよと思ってはいませんか?

とんでもない間違いです。

そんな商品、誰が信用してくれるというのでしょう。

■何だって商品自身が説明すべき

いま、ここを見ていらっしゃるのでしたら、ここのサイトを作っている人間にメールして、3~5万も出せば、ベトナム語や中国語のペラを日本語の法規に則った、わかりやすい、きちんと連絡先も書いてあるペラに作り替えることができる、ということはお分かりのことと思います(あー、ベトナム語の翻訳はつけてくださいさすがにそのままでは読めません)。

実際のところ先ほど説明したような各種の商品についても、「作れる」という確信はあって制作の依頼をお受けしていますが、一番最初にやることは常に、「その商品を使う人がどのようにして使うか」という取材であることは変わりありません。

その商品を、誰がどのようにして使う、それをイメージできるようにならないと、使い方の説明はうまくできません。それは説明を紙に落とし込んだ取扱説明書でも当然同じことになります。

その説明書、ぱっと見てイメージが伝わらない、よく読めば書いてあるけれども、では絶対にお客様は読んでくれません。そしてわからないままに、サポートへ電話をしてくるのです。当然ながら内容を理解していませんから、問い合わせの内容も割ととんちんかんになります。営業やサポートの手間が、大変食われるわけです。

お客様側から見ると「何これわかりにくい説明書」ということで、いきなりマイナス印象です。すぐに使えない、お客様にとっても不幸です。

弊社は、特にジャンルを限っていません。

取扱説明書というと、何となく電気製品や動力を使う製品のように感じますが、そんなことはありません。

どんなジャンルでも、操作するところ・動く物があるのであれば、弊社は喜んで取扱説明書を、お作りしますどうぞ、お気軽にご相談ください。

マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所


【わかりやすいマニュアルの作り方】第122回 取扱説明書の発注方法

2011年2月15日 火曜日

雪が降りました。雪国出身の妻は、たかだか5cmの雪では、雪の内に入らないそうですが…

■発注方法ページを作成

交流会に持って行く資料として「取扱説明書発注ガイドブック」というものを作りました。
この内容は、「取説を発注するには」のページに公開しています。

また、PDFにまとめたファイルも「発注方法について.pdf」にて公開しております。

なお、このガイドを作った目的は以下の通りでした。

本サイトをご覧になっているほとんどの方は、取扱説明書を外注に発注するのは初めてのことと思います。
そこで、取扱説明書を発注するにはどうすればよいかについて、まとめてみました。

そうです。現状においても「取説屋」という商売は、存在が知られていないため、過去に発注したことがあるお客様はほとんどいらっしゃいません。
ですから、「どのようにしたら取扱説明書を外注できるか」「どういう打ち合わせをすればよいか」といったことがほとんど知られておらず、その結果としてできあがりのイメージもできず、発注につながらないのではと考えたのです。
その不安を解消するために制作したのが、このガイドブックです。

■料金表も改良

これは、料金表についても同様でした。

ページ単価とイラストの点数で計算する…自分たち取扱説明書を作っている側から見ると、ごく標準的な方法と思います。要するに、積算積み上げ方式です。

しかし、この方法は、正しいけれどもわかりにくい。

「ぶっちゃけいくらなん?」
と聞かれて、積算をしていたら間に合わない。

というわけで、A4表裏のセットと、同6ページをページ組みしたものをサンプル原稿と共に提供させていただくことにしました(こちらも近日公開します)。

これらのパンフとチラシ、これでやっと戦える武器が揃ったといったところです。

これに加えて、都立産技研の合同交流会に行ってきたでお見せしたポスターで人目を引きつけてきました。
ちなみに「とても目立つ」と大好評でした。
ありがとう、デザイナーの.中尾さん。

ということで、取扱説明書の発注は下まで。

マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所


【わかりやすいマニュアルの作り方】第121回 取扱説明書をつけて製品の売り込みを

2011年2月8日 火曜日

今回は、ビジュアルの話をいったん中断して、取扱説明書の現況について書きます。
実はということではないのですが、流通業界の方にお話しをうかがってきたのです。
いままで漠然と「たぶんこうだろうな」と思っていたことの裏付けが取れました。
いや、正確に言うと、予想を遙かに超えていましたが。

■取扱説明書の現況

さて。

あまりにもショッキングだったので、そのまま書きます。

取扱説明書のついている売り込みなんて見たことがない。

呆然。としか言いようがありません。
「いやぁ、そぅかなぁ」とはうすうす考えてはいたものの、事実としてそういうことを聞くと、少々凹みます。

さらに続けて、バイヤーさんから見た取扱説明書のことを聞いてみました。

ついてるのを見たことがないから考慮したことがない。

当然です。さすがに、電器製品の一部についてはついているようですが、それ以外のほぼすべて、組み立てが必要なものも、回転や折りたたみと言った動作部分のある製品でも、全くないとのことでした。

こうした現況を踏まえて、取扱説明書をどうとらえるべきか、ということなのですが…

非常にぶっちゃけたことを書きますと。

安全に配慮したしっかりした取扱説明書が着いていると、売り込みに有利です。

取扱説明書が着いていないのが標準というのが現状であれば、メーカーの方は「しっかりした取扱説明書が着いています」ということは明確な売りにできます。

メーカーから取扱説明書がついた商品を提供することは、メーカー・バイヤー双方にとって大きなメリットとなるのです。
主なメリットは以下の3つです。

  • 商品の信頼性が高まる
  • 販売側のコスト削減への協力ができる
  • 販売側の納期改善への協力ができる

■商品の信頼性が高まる

しっかりした取扱説明書を付けることでその製品の「信頼性」や、「安全に対する配慮」を販売店にアピールできます。

商品の機能については、カタログ・パンフ・仕様書には掲載しきれない情報を記載できるメリットがあります。
「ここはどうなの?」と聞かれたときに、実物がなくても取扱説明書があればかなりの部分が答えられるようになります。

■販売側のコスト削減への協力ができる

現状のメーカーさんは、製品を作ることに手一杯でそこまで意識が回っていないのかもしれませんが、動く物や組み立てるものは基本的に取扱説明書が必要です。
消費者基本法やPL法といった話をする前に、商品には取扱説明書が着いていないと販売できないからです。
謎の部品が入った箱が届いて、組み立てる手順がわからない…誰がそんなものを買ってくれるでしょうか。
昔ならともかく、今はネットでの口コミがある時代です。「取扱説明書が不親切どころか、ついていない」という評判があっという間に流されてしまいます。

ではどうするかというと、結局は販売側で取扱説明書を制作することになるわけですが、制作には当然コストがかかり、そのコスト分は販売側が負担しているわけです。この部分をメーカーが負担することで、売り込みは有利になります。

取扱説明書の制作費をメーカーが負担することにはなりますが、その結果として複数の売り込み先で有利になれば、コストは十分回収できると思います。

■販売側の納期改善への協力ができる

さらに、メーカーさんから見えない点だと思いますが、納期の問題があります。
実は、こちらの方が問題が大きいかもしれないのです。

販売側では、一度に大量の商品がきます。そして、そのどれにも取扱説明書が着いていない以上、全部の取扱説明書を短い時間に集中的に作らなければいけません。

自分がゲームメーカーで取扱説明書の担当をやっていたときは、クリスマス・お正月のシーズン前に新作・移植あわせて十数本が同時に走り、1ヶ月くらいで終わらせなければならないという状態になりましたが、それと同様のことが発生するわけです。

ここで、メーカーさん側から取扱説明書の提供があれば販売会社としては、追加すべき内容があれば既存の問い合わせ先のペラを一枚いれるだけですみます。
さらに取扱説明書をデータで提供している場合は、一部を修正するだけで、取扱説明書を制作する期間をとらずに商品をすぐに販売できることになります。

そして、納期ギリギリで大量の受注がある場合、問題が発生する可能性が高くなることは、どの業界でも同じです。
メーカー側から取扱説明書を提供することで、こういった問題は多少なりとも軽減できるようになります。
メーカーさんで製品ができる時期は販売の時期に比べるとあきらかに分散しています。

■最後に

弊社石井ライティング事務所としても、実は販売・輸入の会社さんから依頼されるよりも、メーカーさんから取扱説明書を依頼される方が仕事がやりやすかったりするのです。
理由は簡単で、「製品を作ったエンジニアさん・・職人さんから直接話を聞いて取扱説明書を作れるから」です。

代表は、エンジニアくずれですが、技術が大好きなのです。ぜひ、そういったお話を聞かせていただいてビジネスをさせてください。

マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所


【わかりやすいマニュアルの作り方】第110回 参考図書はありません

2010年11月9日 火曜日

ようやく秋です。普段より1月から1月半遅いように感じます。きっと冬も寒いのでしょうね。

さて、本ブログもちょこちょこといじっています。大きくは変えていませんが、本サイトへのリンクや、サイトの各ページへの直リンクを増やしたり。
まて、本サイトの方も良かったら見てやってください。

マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所

■「参考図書はありません」って…

今回は過激なタイトルを付けてみました。しかし、自分で調べた範囲ではこうとしか言いようがありませんでしたので、その通りに書くしかありません。

実は、今回何冊か図書館でマニュアル関連の本を調べてみました。都の図書館横断検索も使いました。
その結果を見ながらではありますが。あったのは以下の通りでした。

  • 実は業務マニュアルの本(これはこれで良い)
  • アメリカの法律・規則の解説本
  • PL法で訴追されないための本

普通、マニュアル(取扱説明書)の書き方において一番知りたいことというのは、どう考えても「わかりやすい」書き方、「使用者に間違いなく使ってもらえる」書き方の説明書だと思いますが、そういった視点の書籍はいまのところ筆者には見つけられないでいます(そういう本があれば、この投稿にコメントして頂けると嬉しいと思います)。

これは「いずれ自分で書くことになるのかなぁ」などと、ちょっと暗澹たる気持になったのですが、それはおいておいて。

一番の問題点は、「取扱説明書の作り方の本がわかりにくい」という、共通の点でした。
これでは、誰も参考にはできません。

ちなみに「わかりにくいマニュアル」だと、PL法でも「指示・警告上の欠陥」と見なされる可能性があるわけで、何をやっているんだろうという感じでした。

■「わかりやすさ」には何が必要?

取扱説明書のわかりやすさには、以下のような技術が必要です。

  • 構成のわかりやすさ
  • 文章のわかりやすさ
  • 読みやすさ
  • 図・表・イラストの使い方
  • 検索性の良さ

これを全部まとめると、膨大な「理系の技術書の編集技術ハンドブック」になってしまうので、その中からマニュアル・取扱説明書に限ってどこをポイントとするかが編集やライターの腕の見せ所だと思うのですが、自分の見た本はもともと「わかりやすさ」に焦点をあてていないので、どの本も「マニュアルの作り方」の参考にするには、かなり難しいと言わざるをえません。

おもしろいことに、業務マニュアル以外の2冊は、片方には実際の電化製品のサンプル、もう一冊には現役のマニュアル制作者の数ページの文章が掲載されており、こちらの方は実に参考になります。

■現場を知らないということは

つまり。

現場を知らないコンサルタントの言うことは、実際の役には立ちません。
彼らが何をしたいのか(売り込みや勧誘である場合も…)をしっかりと見極めていかなければいけません。
ちなみに、本ブログの目的は広報で「同じような考えを持っている会社の人と仕事をしたい」です。

最後に。

つい最近になって弊社では「取説屋.com」(愛称:ぽちポチ)というペーパーを始めました。
そこに書いたカットを転載します。
内容は「箱の下に手を入れると、挟むかも知れないので危ない」です。
コンサルタントさんの言うままに注意書きを増やした場合と、石井ライティング事務所のやり方の比較です。
文字が小さいので、クリックしてフルサイズでごらんください。

基本 CMYK

評価は読者の方にお任せしいたます。


【わかりやすいマニュアルの作り方】第109回 PL(製造物責任)の現状について

2010年11月2日 火曜日

今回は特別版です。
最近、某所で相談した内容と、PL関連のセミナーの内容を合わせて書きます。

■中小企業におけるPLの捉え方の現状

まずは、実態報告からです。この内容は、某所で相談した際に中小企業診断士の先生から伺った内容です。

まず言われたのは、「PL法施行当時に比べて関心が薄い」ということでした。
だいたい、以下のような経緯でした。

PL法施行(平成六年)当時には、アメリカのように訴訟が頻発して大変なことになるのではないかという恐れから、「PL法対策」も熱心に行われたが、実際には日本ではそのような乱訴は発生せず、「PL法対策」は下火になっていった。

そして、現在では「PL事故」はたまに発生する自動車事故のようなものとしてとらえられており、特にこれといった対策は取られていないのが現状である。
「まぁ、PL保険にも入っているし、大丈夫なんじゃない?」くらいが大方の認識である。

弊社「石井ライティング事務所」としては、なんとも曰く言い難い結論ですが、現状の実態は以上の通りです。

■損害保険会社からのPLの捉え方

さて、今度は某PL法関連のセミナーで聞いてきた内容です。
「PL 保険に入っていないと、こんなに恐ろしい目に遭うことがあります」
一言で書くと、こんな感じでしょうか。

今回のセミナーの流れは、おおむね以下のような感じでした(業界別になっているところなど省略してあります)。

  1. PL法の法理
  2. 最近のPL事情
  3. 企業のPL対策
  4. 国内の事例
  5. アメリカのPL事情
  6. 中国のPL事情

最初に、PL法理についての話がありました。ちなみに、PL法の第一条は以下の通りです。

第一条 この法律は、製造物の欠陥により人の生命、身体又は財産に係る被害が生じた場合における製造業者等の損害賠償の責任について定めることにより、被害者の保護を図り、もって国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。

これに対し、セミナーでは「PLとは」として以下のように紹介されました。

製品に関する事故で、製造者側が被害者に対して負う損害賠償責任

後半、法律の目的「国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与する」がばっさり抜け落ち、製造業者等(製造者・加工者・輸入者など)が「製造者側」に置き換わっています。
ここを見ると、このコンサルタントさんの損害保険会社では「PL法は損害賠償の話」とのみとらえられていることがわかります。
さらに「PLD(PL事故発生後対策)とは訴訟対策で、裁判に勝つための対策です」とも断言されました。

このセミナーだけで断言してしまうと間違いになるかも知れませんが、残念ながら世間の風潮としてはPLのことを「製品欠陥の事故の損害賠償に関する対策」ととらえているようです。

弊社「石井ライティング事務所」ではPLとは、文字通り製造者責任、「モノを作った人が責任を持つ」と考えています。だから、バリを取ってケガをしないようにするのも、製品にはわかりやすい説明を付けて使いやすくするのも同じように当たり前だと考えています。

■では、マニュアルはどうする?

最後に、コンサルタントさんに「取扱説明書(マニュアル)の相談を受けたらどうされていますか?」と聞いてみました。
取扱説明書(マニュアル)は、PLP(PL事故予防策)のひとつで、「表示・警告上の欠陥」をなくすために大切なポイントです。

答えはこうでした。

「今までの事例を積み上げて、書かなければいけないことを積み上げて書くようにアドバイスします」

この件に関しての石井ライティング事務所の答は以下の通りです。これにより、事故そのものを減らせる可能性があると考えているからです。

「お客様の安全のために必要なことを選んで、わかりやすく書きます。」

弊社は、弊社の主張に賛同して頂ける会社の方と一緒に仕事をしたいと考えています。