【取説屋サイト】料金説明を修正しました。
イラスト作成費など入っていなかったのをきちんと入れました。
また、サンプルの住所などが古かったのも修正しました。
料金体系
http://torisetuya.com/price/index.html
【取説屋サイト】料金説明を修正しました。
イラスト作成費など入っていなかったのをきちんと入れました。
また、サンプルの住所などが古かったのも修正しました。
料金体系
http://torisetuya.com/price/index.html
弊社で作成した取扱説明書の新サンプルをアップロードしました!
「しめ縄 制作説明書」です。
以下のリンクからアクセスしてください。
イラストの使い方などを示しています。
取扱説明書サンプル A4 4ページです。
『しめ縄 制作説明書』http://torisetuya.com/price/img/ShimeNawa.pdf
画像もテキストも全部オリジナルです。
弊社では、一般的な業務としてこの程度の取扱説明書を提供しています。
また、今回は表紙はちょっと省略してあります。
コストとしては以下の数字くらいでしょうか。あまり詳細には書けませんが…
◆企画費 20,000円
◆制作費 60,000円 (4ページ×15000円=60,000円)
◆画像制作 60,000円 (12点×5000円=60,000円)
※エンジニアや営業に書かせようとしても、イラストなどはできないと思います。
これで印刷できるファイルとしてお渡しできるのはもちろん、PDFでもお渡しできるので、サイトにもアップできて、サポートにも使えるようになります。多少追加料金はかかりますが、HTMLにすることだってできます。
もちろん、他にもいろいろ提供できるものはあるわけですが、それは折に触れて書いていきます。
とりあえず、サンプルの取扱説明書を見て、「へーえ、こういうのを作る商売があるんだ」と納得してください。
このブログ、いままでは「わかりやすいマニュアル作成講座」というとてもカタいタイトルで、【わかりやすいマニュアルの作り方】というコンテンツを作るという型式で、実際とは必ずしもあってない、というか違っているものでした。
実際、ビジネスとして考えると、自分のやっているのは「マニュアル」というより「取説」であり、そういったことにはブログのタイトルが全然実態に合っていない、ということで、広報にもならないということに気がついたからでした。
自分は「取説屋」であり作業者としては「取説編集者」です。
だから、それに見合った「取説屋BLOG」にタイトルを変更しました。
これからもよろしくお願いします。
先週は大雪で……と書いていたら、都内は今週の週末も大雪です。真夏も40度を越して、異常な暑さと言っていたと思ったら、今度は冬は冬で大雪です。いったい、この気候はどうなっているのでしょう。不安に感じます。
さて、今回は次回の続き、目次の内容をエクセルで作って、表のままアップします。
ページ | 目次見出し | 見出しレベル2 | 内容 |
表1 | 製品名・メーカー名・目次 | ||
表2 | はじめに | 挨拶・製品の目的 | |
お読みください | 権利・著作権など | ||
2 | 警告と注意 | 本書で使用しているマークについて | |
直接的な危険について説明 | |||
1 | ご使用の前に | 付属品の確認 | |
1 | 各部の名称 | ||
1 | 設置方法 | 接続方法 | |
トナーのセット | |||
1 | 用紙について | 使用できる用紙の種類について | |
印刷範囲について | |||
特殊な用紙について | |||
1 | 用紙をセットする | 用紙カセットに用紙をセットする | |
手差しトレイから給紙する | |||
2 | 印刷する | 「用紙/品質」タブ | サイズと種類の印刷設定をおこなう |
1 | 「レイアウト」タブ | 印刷設定続き | |
「詳細設定オプション」 | 印刷設定続き | ||
2 | Q&A | トラブルシューティング | |
表3 | 製品仕様 | 初期設定値 | |
動作環境 | |||
消耗品・アフターサービス | トナーの製品番号など | ||
表4 | 保証書 | 保証 修理に関する記載 | |
ユーザーサポート |
目次の中身は以上の通りです。
営業的なあいさつ法的な内容
消耗品についてオプション保証と修理について
今回は、サンプルとしてできあがったプリンタの取扱説明書をウェブに公開します。
そのため、全文を作っていては、本物の取扱説明書を作るのとまったく同じ作業が発生してしまうので、
公開するために作成するページは一部に 限らせて頂きます。
したがって、今回作成する取扱説明書のサンプルページはこのブログの表において赤で表示されたものに限らせて頂きます。
また、実際には存在しない機種のため、説明図のイラスト等は新規に作成しています。このあたりもご配慮頂き
ながら読んで頂けると幸いです。
あけましておめでとうございます。
2014年になりました。ブログの新しい更新を投稿します。
それにしても、寒いです。さすがに寒の入りをすぎると違いますね。
そて、ここから本題です。
取扱説明書を作成しようと考えている人で、広告代理店やデザイン事務所に依頼すればできるだろうと考えている人もいると思います。
しかし、デザイン会社に依頼する前にも、そこが広告を主な仕事にしているところではないか、確認してから依頼した方が良いと思います。なぜなら、取扱説明書に必要なテクニカルライティングと、広告のコピーライティングはまったく異なったことだからです。
テクニカルライターとコピーライターはどちらも製品について文章を書く職業であり、しずれもその道のプロフェッショナルです。しかし、その向いている方向はまるで違うのです。
取扱説明書は元来「購入したユーザー」向けの「技術文書」です。
それに対して、広告コピーや商品パッケージは「購入前」向けの宣伝の文書です。
対象とする読者の想定が異なります。そして、目的も異なります。
たとえば、広告には「製品の欠点」は記載されませんが、取扱説明書の場合「危険」「やってはいけないこと」として欠点も記載されます。
こういった理由から、宣伝コピーと取扱説明書の両方を同時に作ることは非常に難しくなっています。
最初の導入部分でも書いたように取扱説明書は「技術文書」としての性格を持っています。
これにより、読者は製品を理解したいと思って読んでいるという前提に立つことになります。
先に書いたコピーライティングなどの場合には、読者は製品について理解したいとは必ずしも思っていないという状態で読むことが想定されています。
現在ではwebサイトの発展により、取扱説明書もPDFといった形で製品購入前に見ることができる場合が増えてきていますが、一般的には取扱説明書は製品購入後その製品を使用しようと思ったときに初めて見るものということになっています。
これはちょっとした違いではありますが、作り手の気持ちには、結構な差をもたらすものとなります。
その商品を買った人とまだ買っていない人ですから、買ってくれた人には隠し事をしない、もしかしたら買ってくれるかもしれないまだ買っていない人にはちょっとかっこいいところを見せたいといった「気持ち」が働くことになります。
もちろん、これは「気持ち」でしかありませんから、切り変えることは可能です。しかし連続的に何度も切り変えるというのは、他の人にはできるかもしれませんが、少なくともテクニカルライターとしてて、技術文書を作成する私には難しいことでした。
では、具体的にテクニカルライテンングとコピーライティングはどう違うのでしょうか。私はコピーライティングをやったことがないので、詰めがぬるいと思いますけれどもそのあたりはご容赦ください。
とりあえず、例として今、自分の手元近くにある「湯たんぽ」でやってみましょう。
湯たんぽには、ヤカンなどで沸かした熱いお湯を入れます。
この熱いお湯の入った状態の湯たんぽは、カバーが掛かっていない状態では直接触るのは避けてください。火傷の原因となります。
炊事用のミトンや手袋などをはめて扱い、カバーをできるだけ早く掛けるようにしてください。
湯たんぽは、クリーンなお湯のエネルギーで私達の身体を温めます。
湯たんぽは、排気ガスも出さず、どんな場所でも使えるクリーンなエネルギー「お湯」を使っています。
ちょっと熱すぎる暑すぎるときはカバーを掛けて、いつだってベストコンディションで扱えます。
さて、この違いはどこから来るのでしょう……については説明しましたが、次回はどのようにちがうのかについて説明しようと思います。
最近は早起きをすようにしているのですが、6時すぐに起きるとまだ夜が明けていないということがあり、「ああー、もうちょっと」と悲しい思いを感じることもあります。
おまけに朝は酷く冷えますし、今朝にいたっては、雪の降るのではないかというほどでした。
さて。本題です。
こうやって取説屋なんかをやっていると、ときどき自社の取説を改善することへの相談を受けることがあるのですが、そのうちに文章の統一とかいった相談が含まれている場合があります。
簡単に言うと、全角半角の混在(123と123)、入力ミスや誤変換といった、あきらかな間違いおよび「かな漢字」のルールの不統一という、ある意味「機械的」でテクニカルなチェックが必要ということです。
大部の取扱説明書…といっても32ページくらいとなると、意外と面倒で、キチッとやるのは難しいところがあります。特に、こういった作業が発生するのは制作の最終段階近くで、「原稿がそろった」ところでのチェックを行いたいとなると、「締め切り直前」にみんなが詰まっているところで「細かいチェック」をしなければならないことになります。
また、もうひとつ「自分の原稿は自分ではチェックしにくい」ということも私の所にあったりもします。
そういうときはどうしたらよいか。
ヒントはもう書きましたが「機械的」な作業であれば、目の前のマシンにやらせれば良いのです。
ワードは…あまりこういう作業は得意でないけれど…
それでも、入力と誤変換(ワード上ではスペルミスといいます)と文書校正機能をオンにしておけば、まずは明らかな間違いは指摘してくれます。また、ワードでは「文法の間違い」も指摘してくれますが、残念ながらこれだけで業務に使うにはちょっと…です。
上にも書きましたが、「全角半角の混在」とか「かな漢字のルールの不統一」といったことは論理的には間違いではないからです。
「では何を?」というと…商品名になりますが、MSのワードも商品名ですし。
一太郎、あるいはその校正機能だけを取り出した「Just Right!」を使用しています。
一太郎というと、それこそPC-9801が全盛だった時代に同様に全盛だったワープロソフトですが、このソフトウェアは日本製で、日本のことばにあった作りをしているという点では、非常によくできていると自分は判断しています。
もっとも、「Just Right!」は業務ソフトですから、価格は決して安い訳ではありません。四万以上はする、と。
しかし、ライターを3日ほど拘束してしまえば、その人件費だけでソフト一本分のコストは回収可能です。ソフトウェアが使用可能なのは、取扱説明書一本だけではなく、複数の文書に対して使用可能ですから、コストの回収はライティング業務を行っている会社もしくは部署であれば容易であろうと考えられます。
なんだかまるでジャストシステムの宣伝をしているみたいですね。自分でも、ライティングにはそれなりのコストを掛ける方法をとっていると自覚しているので、否定しがたいところはありますが…
余計な話ですが、実は私は入力にATOKを使っています。PC98時代から使っているという理由もありますが、実際この方が使いやすいと考えています。ただし、現在の日本語入力IMEは高性能になっているので、標準IMEでも困らない高い性能を持っていると思います。もうこのあたりになると趣味の段階かもしれませんね。
テキスト入力の話はまだまだ書きたいことがありますが、今日のブログの長さとしてはこのあたりでと言うことで。
こんにちは、だんだん寒くなってきましたね、年末が近づく分しかたが無いかもしれませんね。
さて、前回(第208回)、以下のように書きました。
>私は他社の制作した取扱説明書を貶めたい思っているのではありません。
>単純に取扱説明書の作り方をトレーニングしてるところが「ない」と説明しているだけなのです。
説明が抜けましたけれども、これは教育機関がないという意味ではありません。
「統一的なドキュメンテーションに関する技術体系が日本国内ではまだ成立していない」ということについて述べようと思ったのです。
言い換えれば「大学で教えているところがないじゃないか」ということです。
そして、「愛」がどこにあるかという話を…
では、まず基本の基本の質問です。
このドキュメンテーションという技術は、一般的に言うところの、「文化系」にあたる技術なのでしょうか?
それとも「理科系」の技術でしょうか?
「ドキュメンテーションスキル」と、webで検索しても、まずIT系の技術がヒットします。
実際に、ものを作りその動作についての説明をする、このドキュメンテーションという作業は、そのものを設計した人、作った人が一番最初に行えるというのは間違いの無いところです。
そのためにこのスキルは技術系のスキルとして認識されているようです。
でも実際の所はどうでしょうか。
「説明のスキル」というのは、一般には営業のスキルだと考えられています。
まぁそんなところでしょう。あまりこういうことは書きたくないのですが、エンジニアをやっている理科系の人たちの中には「私は文章なんかを書くのは嫌いだからエンジニアをやっているんだ。」と言う人たちがいるのは間違いありません。
そういう人たちにとっては、文章をわかりやすく書くと言う作業自体が、そもそもめんどくさくてやりたくないことをなのです。
こういった理由で、エンジニアの書くドキュメントの質はなかなか改善されません。当然ですよね。文章を書くこと自体が好きではないからです。
ではもう一つ、文系の人間がライターとして始めて、テクニカルドキュメンテーションを手がけた場合高い品質のものができるでしょうか?
はいその通りです。こちらもあまり期待できません。
なぜでしょうか。これは困った話ではありますが、文系の人間はその製品のテクニカルな側面について、あまり「愛を持っていない」からなのです。
製品に対する愛が少ないために、製品に関するドキュメンテーションも愛が少なくなってしまい…その結果、あまり高い品質のものでは無くなってしまうと言う問題が発生するのです。
困った話です。
さらに、この上に「わかりやすい」という特性を付けるためには、デザインとして見やすいものである必要もあるのです。
そしてデザインに関しては、また、製品のテクニカルな側面・文章の技術ともことなる上、それを理解したうえでテキストを作成しないとわかりやすい説明というのは、できあがらないのです。
マニュアル制作というのは、「マルチな」技術を持った人間が向いているものです。
単独の技術を深く追求するタイプの人間が、エンジニアリング的な技術の追求や、美しい文章の制作といった方向だけに向かってしまった場合には、「取扱説明書」という形では良い結果が得られるわけではないのです。
もう一つ面倒なことを言うと、取扱説明書はメーカーとお客様の間をつなぐ数少ない文書です。そしてその結果として、「法律的」な側面も持たされていると言うことです。
人に技術のことを伝える「テクニカルドキュメンテーション技術」、これは大学などでも、教えろ方の先生が、複数の技術に対して愛を持っていなければならないので、教えられる人は少ないと思います。
したがってテクニカルドキュメンテーション講座、すなわちマニュアルの原稿を作るための講座といった講座はあまり実施されているところが多くないと思われます。
では、どうやってクオリティを高めていけば良いのでしょうか。ここがポイントですね。
と、あとにネタをひいておきます。
取扱説明書は、商品についてるものだと思っている人がほとんどです。
実際のところ、事実上そうなんですけれども、商品についている取扱説明書は取扱説明書としてレベルに達していない物なんかも非常に多いというのが実は現実です。
メーカーさんとしては取扱説明書にコストをかけても、ただコストがかかるだけと思っている場合がほとんどのようです。
でも、それは間違いだという事を説明していかないと、「取扱説明書を作る」なんていうことを商売として売り込んでことができないのだなと最近痛感しています。
取扱説明書の立場はいくつかあります。
●1つめは、お客様が初めて商品を扱うときに必要な文書です。
●2つ目は、技術文書としての最下流に位置する文書です。
●3つ目は、広報・ユーザーサポート・広告の資料として使える文書です。
今までの取扱説明書は1つ目と2つ目の立場でしか説明されてきませんでした。
この2つだけでは、まあ確かにコストをかけても、たしかにお金がかかる以外の効果がなさそうに見えます。
しかし、今は昔と違って印刷メディアだけの時代ではなくなっています。作成した取扱説明書は、サイトを使ったりして公開することもできるようになっているのです。
そして、つい最近、取扱説明書を改善すると具体的な善い事も起こる、という話をある場所で伺ったのです。
詳しく書くことはできませんが…通販会社の商品の取り扱い説明書を改善したら、オペレーターにかかってくるその商品に関する質問が激減した、はっきり言えばほぼゼロになったというお話を伺いました。
これってすごいことじゃありませんか?
オペレーターが楽になるという事は、同時に売った後の商品の評判も良くなっているということです。そして、よい取扱説明書であれば問い合わせを受けたオペレーターさんのほうも回答するのが、楽になるのです。
取扱説明書ツールとして使えば、営業にも使うことができるということです。地味に使いやすいかどうかを説明するというためには、取扱説明書をサイトに公開しておくといった方法も使えます。
本来、サイトに取扱説明書を公開するということは、ユーザーサポートのためというのが目的でした。
しかし実際にはそれ以外に買う前に取扱説明書を見ておこう、買うための判断の材料としようといった方法でも使われるのです…というかこの方法は実際にうちの妻がやっていました。
長くなってしまったので次回に続きます。
梅雨は急に降ったりやんだりでおちつきません。急な雨には気をつけましょう、というのはあるにせよ、どちらかというと何なんだこの天気はというのが正直なところです。まぁ、バイク乗りだから雨が嫌いなだけかもしれませんが。
今回は前回の続きで、電気用品安全法(電安法)の解釈の改正によってどのような危険が考えられるかの続きについて書いてみようと思います。
しつこいようですが、今回の追加内容は、「今までは電気回線か赤外線でしか操作ができなかったリモコンを、通信回線を通じて操作できるように変更した」ということです。
前回も書きましたが、操作に対するフィードバックが必要というのは、家庭内電化製品の前にユーザーがいないところで操作を行うからです。
ではユーザーが離れた場所で操作するという事にはどのような問題が発生しうるでしょうか。
まず真っ先に考えられるのは何らかの事故が発生したときに、機械を止めることができない、あるいは電気⇒ブレーカー、ガスならば元栓といったような元から断つといった操作が行なえないという点、そして火災や水による害が発生したとしても、火を消したり、排水をしたりといった直接の対策は離れた場所では行なえないという点にあります。
つまりいちど事故がおきてしまったら、その事故の拡大を食い止める事は大変難しいということになります。
ということを考えると、通信を利用したリモコン操作は「危険が発生しないもの」だけに限ると言う方針になってくるわけです。
これが今回の解釈にも含まれている内容です。
とは言え、安全な製品とはそもそも何でしょうか。
コンロをはじめとする調理器具や、風呂などのように大きな熱量を扱うものは危険があると考えるのは理解できます。
またそれに準じるものにしてもすでに対策が施してあれば問題なく、火が起きたり言う事は避けられそうな機械というのも想像ができます。たとえば、電気あんか程度なら、という気はします。
とはいえ、考えてみると、「押し入れの中に入れっぱなし」の電気あんかのスイッチを入れることを考えるとやっぱり危険なのかもしれませんね。
これに対して、webカメラのようなものはどうでしょうか。
webカメラ は、直接の危険を発生しません。しかし、最悪の場合は「ストーカーに乗っ取られて家の中を覗かれる」といった危険だって考えられないことではないのです。
スマートフォン等による通信を利用した家電製品に対するリモコン操作は、これからどんどん出てくることと思いますが、便利になる反面、今までにはないような危険が発生するという事は、心して開発しなければならないと思います。
さて最後に、このリモコンの通信対応ということが、商品ひいてはこのブログのテーマでもある取扱説明書にどのような影響を与えるかを考えてみます。
実はというほどのことではないですが、現在の家庭電化製品に搭載されている表示パネルよりも「大きくて高性能な表示機器」がリモコンに使用できるようになります。
しっかりしたUI(ユーザーインターフェース)を使えば、取扱説明書無しでもリモコンだけで操作ができるようになります。
しかしその半面、例えば「家電用通信リモコンのチップメーカー提供の汎用リモコンソフトウェア」などをしっかり専用にカスタマイズして使わないと、他機種と紛れたり、汎用UIのため、わかりにくいといったことも起こることが考えられます。
さらに、いままでのハードウェアの取扱説明書の作り方がすべてソフトウェア用である必要がでてきます。こういった対応を必要になる、ということです。
最後にやっぱりもう一度リンクを貼っておきます。
・経済産業省>消費者政策>製品安全ガイド>電気用品安全法のページ>(3)解釈・Q&A
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/kaishaku.htm
・電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈の一部改正について(20130424商局第1号)
http:www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/kaishaku/gijutsukijunkaishaku/kaiseibun20130510.pdf
前回大ネタのトリと書いてしまいましたが、引っ張ってしまい申し訳ありません。
実際のところ確認してみると既にこの機能に対応した家電製品が発売されていることが分かったのでさらにまた1回伸びるということになってしまいました。
仕事のスケジュールだったら、間違いなくクレームの嵐ですね。
今回は、前回書いたのとは逆で、電気用品安全法(電安法)の解釈の改正によってどのような危険が考えられるかについて書いてみようと思います。
しつこいようですが、今回の追加内容は、「今までは電気回線か赤外線でしか操作ができなかったリモコンを、通信回線を通じて操作できるように変更した」ということです。
今回も思った以上に長くなってしまいました。
本原稿が予想の二倍ぐらいのサイズになってしまったので、分割してアップロードすることにします申し訳ありません。
今回のような解釈の見直しがあった背景としては、スマートフォンの普及により、操作をした結果がどのようになったのか、フィードバックを確認できるようになったというのが最大の原因です。
また、スマートフォン側にしても汎用のOSが普及し、AndroidもしくはiOS向けのアプリを作れば、それだけで済んでしまうという、これまでのそれぞれの携帯電話に対応する必要があった開発に比べるとかなり開発が楽になった、また多機種に対応できるようになったと言うように条件が整ったということがあげられると思います。
「フィードバックが必要」と言われても、エンジニアの方以外にはイメージしづらいでしょうから、フィードバックとはどういうことか簡単に説明します。
ここでは一例としてエアコンを考えてみます。
フィードバックがない場合はどのように、エアコンを操作することになるでしょうか?
したがって自分の記憶やメモによって、エアコンのオンオフを操作する必要があります。
はっきり言って使い物にならない。ときっぱり言い切ってしまってよいでしょう
それに対して、フィードバックがある場合はどのようになるでしょうか。
フィードバックがない場合というのを書きましたが、実際にはこういったものを作るとは考えられません。上にも書いたように実用的でないからです。
かといって、一般的なスマートフォン以外の携帯電話では、機種別にソフトウェアを開発する必要があります。そんなことをしていては、とてもではありませんがコスト的に引きあいません。
対応方法としてHTMLを使用してサイトを作って対応といった方法も考えられますが、その場合はセキュリティの面が大変に不安なので、やはりこちらも実用的ではありません。
セキュリティが不安というのは簡単に言うと、誰かに勝手に家のエアコンをオンにされちゃったりするということです。とても嫌なことだと思います。…少なくとも私はそんな家電は使いたくありません。
したがってどう考えても、HTMLではなく専用のアプリケーションが必要という点は動かせないと思います。
フィードバックの問題は、通信環境が信頼がおける必要があるということでもあります。
どういうことかというと、これも問題としては簡単で、「スイッチをオンにできたのかどうかがちっともわからないリモコン」は、当てにならなくて誰も使いたいとは思わないでしょう。
当然、家電本体およびリモコンどちらの通信環境もリトライなどを行える環境が必要になってくるわけですが、これらがきちんとしたシステム上にないと、とてもではないですが実用になりません。
そうなると、フィードバックが正しく表示できていない場合には、指示した操作ではなく、安全な操作が実行されるということになるはずです。もちろん事故が発生するよりも良いことですが、そんな操作が行われると不満がだんだん溜まっていく事は間違いありません。
さらにフィードバックの問題は通信環境のセキュリティの問題に直結します。
誰だって自宅内の冷蔵庫や洗濯機やエアコンを誰か他人に勝手に操作されたいとは思いませんよね。
さらに上に挙げたフィードバックが行われることを前提にすると、家電からのフィードバックを得るだけでも、家の中に人がいそうかどうかといった事は簡単に推測できるようになってしまうのです。
極端に言えば家庭内のセキュリティー機器、たとえばwebカメラのようなものも操作できるようになります。他人が勝手に家庭内を覗くことができるかもしれない、というのはとても不愉快だと思います。もちろん危険も発生します。
さて極めて残念ながら、ここからまた同じくらいの分量のテキストを書いてしまいまして、ブログの一回のアップにはあまりにも大きすぎると思われたため二回に分割してアップすることにしました。
したがって今回はここまでです、次回をお楽しみにお願いいたします。
最後にやっぱりもう一度リンクを貼っておきます。
・経済産業省>消費者政策>製品安全ガイド>電気用品安全法のページ>(3)解釈・Q&A
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/kaishaku.htm
・電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈の一部改正について(20130424商局第1号)
http:www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/kaishaku/gijutsukijunkaishaku/kaiseibun20130510.pdf