【わかりやすいマニュアルの作り方】第203回電気用品安全法(電安法)の解釈を見直し-反面の危険は?その2

梅雨は急に降ったりやんだりでおちつきません。急な雨には気をつけましょう、というのはあるにせよ、どちらかというと何なんだこの天気はというのが正直なところです。まぁ、バイク乗りだから雨が嫌いなだけかもしれませんが。
今回は前回の続きで、電気用品安全法(電安法)の解釈の改正によってどのような危険が考えられるかの続きについて書いてみようと思います。
しつこいようですが、今回の追加内容は、「今までは電気回線か赤外線でしか操作ができなかったリモコンを、通信回線を通じて操作できるように変更した」ということです。

■操作対象から離れたところでの操作

前回も書きましたが、操作に対するフィードバックが必要というのは、家庭内電化製品の前にユーザーがいないところで操作を行うからです。
ではユーザーが離れた場所で操作するという事にはどのような問題が発生しうるでしょうか。

●事故発生と離れた場所での操作

まず真っ先に考えられるのは何らかの事故が発生したときに、機械を止めることができない、あるいは電気⇒ブレーカー、ガスならば元栓といったような元から断つといった操作が行なえないという点、そして火災や水による害が発生したとしても、火を消したり、排水をしたりといった直接の対策は離れた場所では行なえないという点にあります。
つまりいちど事故がおきてしまったら、その事故の拡大を食い止める事は大変難しいということになります。
ということを考えると、通信を利用したリモコン操作は「危険が発生しないもの」だけに限ると言う方針になってくるわけです。
これが今回の解釈にも含まれている内容です。

●安全な製品とスマートフォンによるリモコン

とは言え、安全な製品とはそもそも何でしょうか。
コンロをはじめとする調理器具や、風呂などのように大きな熱量を扱うものは危険があると考えるのは理解できます。
またそれに準じるものにしてもすでに対策が施してあれば問題なく、火が起きたり言う事は避けられそうな機械というのも想像ができます。たとえば、電気あんか程度なら、という気はします。
とはいえ、考えてみると、「押し入れの中に入れっぱなし」の電気あんかのスイッチを入れることを考えるとやっぱり危険なのかもしれませんね。

●危険がなければそれは安全な製品?

これに対して、webカメラのようなものはどうでしょうか。

webカメラ は、直接の危険を発生しません。しかし、最悪の場合は「ストーカーに乗っ取られて家の中を覗かれる」といった危険だって考えられないことではないのです。
スマートフォン等による通信を利用した家電製品に対するリモコン操作は、これからどんどん出てくることと思いますが、便利になる反面、今までにはないような危険が発生するという事は、心して開発しなければならないと思います。

■スマートフォンによる操作と取扱説明書

さて最後に、このリモコンの通信対応ということが、商品ひいてはこのブログのテーマでもある取扱説明書にどのような影響を与えるかを考えてみます。

実はというほどのことではないですが、現在の家庭電化製品に搭載されている表示パネルよりも「大きくて高性能な表示機器」がリモコンに使用できるようになります。
しっかりしたUI(ユーザーインターフェース)を使えば、取扱説明書無しでもリモコンだけで操作ができるようになります。
しかしその半面、例えば「家電用通信リモコンのチップメーカー提供の汎用リモコンソフトウェア」などをしっかり専用にカスタマイズして使わないと、他機種と紛れたり、汎用UIのため、わかりにくいといったことも起こることが考えられます。

さらに、いままでのハードウェアの取扱説明書の作り方がすべてソフトウェア用である必要がでてきます。こういった対応を必要になる、ということです。

■リンク

最後にやっぱりもう一度リンクを貼っておきます。

経済産業省>消費者政策>製品安全ガイド>電気用品安全法のページ>(3)解釈・Q&A

http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/kaishaku.htm

電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈の一部改正について(20130424商局第1号)

http:www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/kaishaku/gijutsukijunkaishaku/kaiseibun20130510.pdf

 


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