【わかりやすいマニュアルの作り方】第178回 実用品の取扱説明書

暑いです。もう言ってもどうにもならないです。まして、我が社は東京で最も暑いと言われる「練馬」の気温観測地点からほど近いところにオフィスがあるため、暑さもひとしおです。

あまりら最高気温を「練馬」観測所が記録するので、江古田の武蔵構内から石神井の方に観測所自体が逃げるという事態となるみたいです。

■取扱説明書のことが記事に…

珍しく、取扱説明書のことがWebの記事に取り上げられていました。

時事ネタで、すぐ古くなってしまいますので、件名は書きませんが、「ああ、あれか」と推測して頂ければ結構です。

さて。メディアに取扱説明書が取り上げられるのは、残念なことにそのほぼ全てが「不備がある」場合です。

今回も必須のアクティベーションができないといったトラブルが相次ぎ、パニックを起こすとさらにあせった操作を行ってしまい、被害を拡大させてい行くという典型的な事例のように記事では読めました。

これで、取扱説明書がいけないと言われたとしたら制作した人がかわいそうだなと自分なんかは考えますが、たぶん、制作を指示した人は「通信ができない」「起動できない」「日本語が表示できない」といった極めて基本的なトラブルは想像の外だったのでしょう。その結果としてこういったトラブルに対して「プリインストールされたヘルプ」や「問い合わせ窓口」で対応する羽目になったのですから、サポート要員の人こそご苦労様です。

■取扱説明書にはオンラインで説明できない内容を書く

見出しに対策をすでに書いていますが、オンラインヘルプと同じ内容を書いてもお客様には見て頂けません。

電源関連、安全関連、オフラインでの操作、接続に関すること。

こういったことは、オンラインヘルプにおいてはいけません。理由は、これらのことでトラブルが発生した場合、どれもオンラインヘルプを見ることができないためです。

取扱説明書にはカッコいいとかクールといった見方があるのも知っています。自分の制作する取扱説明書ではできるだけ対応させて頂こうと考えています。

しかし、それでもなお。取扱説明書やパッケージは、本体注意書きは実用品なのです。

ヘルプは、ボリュームが大きくなっても検索をかけてその項目に一発で行くことができます。とても便利です。しかし、そのかわり、本体やパソコンが動いていないと見ることもできません。この関連でもっともよくあるのが「電池交換」に関するトラブルです。

「よし、電池換えるぞ」といって、古い電池を外したら、本体の電源が落ちてヘルプが見られなくなって電池交換の手順がわからなくなった…では困ります。取説屋としては、まったく仕事ができていないことになります。

適材適所という言葉があります。

紙のメディアは紙に適したところに、オンラインヘルプはオンラインがふさわしいところに、カッコいいかではなく、実用性を考えて選択すべきなのです。

マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所


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