【わかりやすいマニュアルの作り方】第175回すべては安全のために

7月になってしまいました。

7月までにあれをやろう、これをやろうと考えていたのですが、意外と間に合わなかったり、時間の流れが速いのを感じます。

ただ、今年はちょっとだけ暑くなるのが遅いのでしょうか。暑すぎるのも電力の点で心配ですが、涼しいのも稲なども気になります。

■取扱説明書は安全のために付けるもの

先日、商談をしながらいい話だなと思うことがありました。

「こんなことやっとって、お客さんが知らんでムチャをして怪我でもしたら、アカンでっしゃろ」

その通りです。取扱説明書というのはそのために付けているのです。たしかに、法律による規制も数多くあり、「こう書いていないと、事故があったとき、裁判で負けるから」という発想で制作をする人もいます。

でも、そのとき仕事を一緒にした人は違いました。

「そんなことより、事故が起きんようにきちっと言っとくのが役目や。言っといて、それでもミスがあってもトラブルにならんようにしたい」

仕事が楽しかったです。

「この部分はお客様が買う前にわかっていなきゃならんことや、だからサイトの商品説明のところに追加する」

この点がとてもすばらしかったのです。

こういう場所には設置してはいけない、と禁止する内容です。理由はもちろん、そういう場所に設置すると危険だからです。しかし、同じような商品を扱っている競合他社のところにはそういった記述はありません。

つまり、その危険を書くことにより、もしかするとそのサイトで買ってくれるお客様が減るかもしれないのです。それでも、この人は書くことを選択しました。

■事故の予防

確率論から言うと、書かずに買ってくださったお客様は何の問題も起こさない確率が高いです。

しかし、このクライアントさんは「お客様が事故を起こさないように」したいということで、対応を行いました。

ケチくさいことをいうならば、販売は販売で黙っていて、取扱説明書の方に「こういうところには設置しないでください」と書いておくこともできたわけです。

もちろん「自分はそういう場所に設置するつもりで購入したから返金しろ」と言われる可能性はありますが、取扱説明書に書いてある以上、それに従わない危険な場所に設置することは購入したお客様の責任ということになります。

でも、それで正しいでしょうか?

弊社は取説屋なので、それが法律的に正しいのかどうかはわかりません。争えそうには感じますが確信は持てません。

しかし、倫理的には「最初から駄目とわかっているものは売らない」のが一番正しいことは考えずともわかります。でも、この方法は売上が下がるのです。これを選択するのには勇気がいります。

もちろん、もうひとつの事情として「自分はそういう場所に設置するつもりで購入したから返金しろ」とかいうクレームはまっぴらだ、というのはあります。この対処には、書かないで売れたときの利益が完全に吹っ飛ぶだけのコストがかかることは間違いないからです。

しかし、それを考慮に入れても。

弊社では、このクライアントさんの選択を応援します。

取扱説明書の改善などもお手伝いさせて頂きましたが、危険が発生しないように、危険なところで札買う人には最初から売らない、これは立派な心意気だとと思いました。

良い製品に良い取説を提供します

torisetuya.com


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