【わかりやすいマニュアルの作り方】第166回趣味の取扱説明書作成

本当に温かくなりました。
先日まではオートバイでちょっと出かけようと思ったらオーバーパンツを履かなければならなかったところが、今ではすっかりGパン一枚で出掛けられるようになりました。
少し残念なことに桜も散り始めてしまいましたが、その代わりといっては、なんですがいろいろな花が咲き始めています。

■趣味の取扱説明書作成

今回はちょっと変わったことを書きます。
いつも、弊社では業務として取扱説明書を作成しています。
ですが同時に、私自身は古くからのパソコンマニアであり、新しいソフトなどが、大好きなのです。

先日、私は新しくアンドロイド携帯を入手しました。
まぁ、いまごろという感じではありますが、もちろん業務でアンドロイドのソフトウエアの取扱説明書を作成するということもありますが、それ以上にモバイルギアやW-Zero3などを買っていたPDAマニアの血が騒いだというのが正直なところです。

さて、そのスマートフォンのあるアプリの使い方を探したのですが見つけることができませんでした。
そのアプリはもともと外国で作成されたものです。といっても書かれているのは英文なのでヘルプを読むことはそう難しくなくできました。
英文を文字起こしして、翻訳すればいいのです。英文に慣れている人なら、なんということもないほどの作業です。実際、三十分程度の作業でした。
翻訳するのが得意でないならば、Google翻訳などを使っても構いません。べつに、クライアントがいて、用語の定義について詳しくチェックされるわけではありませんから。

■テクニカルライティングと編集

さて、ではその翻訳した結果をそのまま取扱説明書として使えるかというと…
実はまったく使えません。

今回翻訳までは本当に短い時間でできました。
しかし、その後にできあがったテキストを「手順の説明」として、レイアウトして、取扱説明書として読めるような文章にリライトするのに同じだけ、もしくはそれ以上の時間がかかりました。

ではどうして、レイアウトとリライトに時間がかかるのでしょうか。
答えは掲載されているメディアの違いと、文化の違いの2つです。
レイアウトを変更しなければならないのは、スマートフォンの画面上のポップアップメッセージをブログで読めるようなテキストの形に変えなければならないことが理由です。
印刷物の方が、よりきちんとレイアウトされた形にはなっていますが、ブログでもある程度きちんとしたレイアウトを組まないと、読みにくくなります。
英文と日本語が混在していたら、読者は読む気をなくします。
読んでもらえないと、そもそも書いた意味がありません。読んでもらうためにはきちんとレイアウトをする必要があるのです。

■文化の違いとは

それでは文化の違いというのはどういうことでしょうか。
画面上の英文と、空を説明する日本語では、全く構造が違います。
最も簡単な例を挙げてみます。
英文 : “Press OK , and start download”
直訳 : OKを押すと、ダウンロードが始まります。

これでも意味は通じます。社内向けの文書ならそれでいいかもしれません。
ですが、取扱説明書の文章だと以下のようになります。

翻訳 : 「OK」ボタンをタップすると、ダウンロードを開始します。

どうして文章がこのように変化するかについては、「取説屋」の秘伝ノウハウ部分でもありますから詳しくは説明しませんが、「ボタンを操作する人」と「ダウンロードを行うマシン」の2つの主語がまぎらわしくならないような日本語にする必要がある、ということだけは書いておきます。
さらに、翻訳だけではどうにも寂しいとして、先頭に手順のまとめを描き加えたりしました。
こういった処理をほどこしていたら、軽く考えていた趣味の取扱説明書制作が以外と手間を食ってしまったのでした。

まぁ、今回は半分趣味の話ですが、弊社・取説屋はどんな仕事をするのかというサンプルを見たい人は、以下をごらんください。

MapDrpodの地図データ ダウンロードの方法 覚え書き

マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所


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