【わかりやすいマニュアルの作り方】第120回 読んでもらうには見掛けも重要 その3

もうすぐ立春です。今日をすぎれば寒気団もすこし遠ざかり、過ごしやすくなってくるかもしれません。

さて、今回は引き続いて見掛けと読みやすさについての話をします。

■見出しを設定しよう

以前、この連載でも、見出しの重要性について書いたことがあります。
しかしその時は、主に見出しの文書における構造的な役割について書いていました。
見出しのツリー構造は、取扱説明書全体の構造をひいては見渡しやすさを決定しますから、内容的には間違いありませんし、いまでも内容には自信がありますが、今回は違う話です。

■1つの文章は見出しの下に3~4行まで

見出しの後には、本文が続きます。本文の内容は、この見出しのように3~4行ぐらいまでとします。1行の長さは、版型によって異なりますが15~35文字程度。これが3~4行で1ブロックを構成します。

これは、ぱっと見たときに、あまり視線を移動させずに文字を読み取ることができる範囲です。
たとえば横に60文字もあったり、縦に20行も続いていたら、そのブロックの内容を一回で把握することは困難になります。
こうした場合は、ブロックを分割して、新しい見出しをつけることを考えます。

小説の場合は、もっと長い場合もよくあります。そうした方がイメージを伝えられるからです。
しかし取扱説明書は、実用品です。
正しい内容を、誤解されないように伝える必要があります。

内容が正しくても、読んだ人に誤解されてしまって、正しく伝わっていない。これでは取扱説明書の意味がありません。

■見出しと本文に差をつける

以上のようにして見出しと本文を書いていきます。
そして出来上がった文書の中で、見出しをはっきりと目立つようにすることが必要です。
現在のワープロでは、テンプレートを使用して見出しを段落単位で設定すると、適切な書式を設定してくれるものもあります。こういったものをうまく活用すべきです。
しかし会社の書式がある場合など、そういったテンプレートを使えない場合は、自分で見出しの書式を設定しなければいけません。

ここは、デザインについて詳しく語る場ではありません。ですから、詳しいことは割愛しますが、見出しと本文が、紛らわしいような書式設定は論外だということを覚えておいてください。

見出しは見出しとして目立ってこそ、意味があるのです。

マニュアル(取扱説明書)制作の専門家 取説屋:石井ライティング事務所


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