門番の小言

<両山泊番人の小言の部屋 NO.3>



■マニュアル読みの… (99/06/25)                       

先日、雨天の日に原稿をプリントしようとしたところ、プリンタの調子がおかしくなり、まともに紙を送らなくなった。
とりあえず手でサポートして印刷していたが、枚数が多く、らちがあかない。
ふと気付いてクーラーを入れ、部屋が冷えてから再印刷したところ正しくプリントされた。

「こ、このっ根性なし〜>LP700W」

……ここまではいい。

さて、僕はマニュアル書きであるから、用紙詰まりについて何か書いてないかと、すぐにマニュアルを見た。
なんと、驚くべきことに書いてあった。

「再生紙は一般の室温環境下でのみ使用してください。紙質によっては、印刷品質が低下したり、紙づまり等の不具合が発生することがあります。」

と、いうことは。
僕の部屋は(少なくともクーラーを入れるまでは)一般の室温環境下ではなかったということなのである。

うちって……なに?

ちなみにプリンタの動作条件は 気温35度以下、湿度85%以下である。
たしかに、湿度はこえていたかもしれない。

■雷親父 (99/06/24)                               

雷親父になりたい。 クソジジイになりたいというのと似ているが、今回はその「雷」である。
近頃、あまり雷を落としているジジイを見ない。
私事で申しわけないが、祖父の話。
祖父は市電に割り込みをした輩を怒るにあたり、市電の前に立ちふさがってこう言い放ったそうである。

「私は××高等師範学校の●●●●である。言いたいことがあれば、言いに来い」

やはり、これぐらい言えなければ雷オヤジとは言えないのではないか。
それと、腹から出るような雷をあまり聞かない。
これも残念なことである(もっとも、自分には落とされたくないが)。

■ブレッシャー (99/06/24)                            

〆切(納期)があると、とても強いプレッシャーがある。
なんだ、そんなこと当り前じゃないかと思うだろうが、以前に比べてとても大きなプレッシャーとなった。
〆切があると、早起きする(8時半とか9時が早起きかどうかは異論があるだろうが…)。おまけに、眠りが浅くなる。
ライター稼業はほぼ10年近いが、これまでそんなことはなかったのだ。

なぜそれほどまで違うか。

独立して、責任が全部自分になったからだ。
会社にいるときは、責任は会社に対してだけである。極端を言えば、会社が信用を失っても、自分はせいぜい上司から叱責(悪くて譴責)されるだけである、気にしなければ痛くもかゆくもない(気にしろって)。

だが、今は違う。
失敗すると、メシが食えなくなるのである。これは痛い。
さすがの僕といえど、真剣にならざるを得ないのである。

■トラブル続き (99/06/20)                            

レンタル掲示板サイトがダウンした。
おむなく、自分で設置した掲示板を公開したら、ホームページのサーバーがダウンした。
どちらも、自分では対処する術が無い。
確実に落ちないニフティの掲示板を設置してしのいだが、ちとうんざりした。
これだったら、サーバーを設置して自分でメンテナンスするほうが、なんぼか気が楽である。
ひと任せというのはどうにもおちつかないことであるなぁ

■CGIの設定 (99/06/18)                             

にふと別に契約しているプロバイダで、CGIが使えることがわかったので、「CGIサービス」から掲示板をダウンロードしてきていじっていたらハマった。

UNIXについてほとんど知らないので、動作するまでかなり時間がかかってしまった。
掲示板はとりあえず動作したので、ちょいとソースを変更して…と考えると仕事がちっとも進まない。

全部、サーバーベースでリモートでしか設定できなかったから大変だった。こういうとき、LinuxをインストールしたPCサーバーがあるとローカルで実験できて楽なんだが。
もっとも動作しないだけで、サーバーに負荷はかけていないからいいようなものだが。開発するにはLinuxは最低でも必須だろうな…。

あと、UNIX関連のコンシューマー向けの仕事も出てきそうな気がしてきた>テクニカルライティング

※ちなみに、その掲示板はこちら
実験中なので、突然消去するかもしれないけれど、それでもよければ書いてください。

■4000ヒット御礼 (99/06/17)                          

4000ヒットとなり、ついでにここも公開とした。
読んでくださっている方には、ありがたいと感謝している。

しかし。
ログを調べて仰天した。3000ヒットが4/22である。
わずか2ヶ月で1000ヒットである。いままでのペースとは明らかに違う。
特に役に立つサイトとも思えないのに、なぜこんなに人が来ているのだろう?
さらに、武術サイトの看板も下ろしてしまったから、そっち方面の方が来るとも思えないし。
謎である。

■ライターとしての責任 (99/06/15)                       

あちこちサイトを回っていると、他のライターさんの書いた文章にも行き当たる。
人の悪口を書いている場合もある。
僕は匿名で悪口の発言をしたりするのは嫌いなのでやっていないが、そういう例も見かける。
クライアントさんが見たら、どう思うだろうか。
首尾一貫した態度を取れない奴と思われはしないだろうか。

僕自身が発注する立場であれば、そういう人への発注は避ける。その人の評判が下がると、雑誌自体の評価が下がるからだ。
文章で生計を立てている以上、一般の書き手よりも職業倫理が働くのが当然ではないだろうか。

■本体更新中 (99/06/15)                            

サイト本体を更新していると、ここまで手が回らない。
主要コンテンツのひとつとして位置づけているのだが、申し訳無い。
他でちょこちょこやっているんですが、ちとここには書けなくて。

■カウンタック (99/06/14)                            

池袋の芸術座劇場の前を自転車で通ったとき、あきらかに普通でないエンジン音が聞こえた。
見ると、グリーンのカウンタックとイエローのディアブロ。雑誌社だろうか、ランボルギーニの撮影をしている。
あの特徴的なガルウイングドアを2台ともはねあげ、位置調整をしている。
おもわず近づいて眺めてしまった。
今は、イタリアの最速スポーツカー…いや、スーパーカーといった方が早いか…は欲しくないが(アルファを呉れると言ったら、たいへん喜びます。随時受付中)、それでもサウンドの猛々しさや戦闘的な低いフォルムにはそそるものがある。
フェラーリの端正な美しさとか、ポルシェの質実剛健な感じとはまた違い、見ていて楽しい。

とはいえ。
オーナーは苦労しそうな車だなぁ。もっとも、そんな苦労なら厭わない人はいくらでもいるだろうけど。

あの…カウンタックとかディアブロの説明はいらないっすよね?

■自己正当化 (99/06/12)                            

 最近、トム・クランシーの作品を読んでいる。

 ストーリーは大変に面白く、サスペンス性もある良い作品だが、しばしば出て来る「アメリカ絶対正義主義」と人種偏見には辟易する。
 読みすすむにつれ「作者は偏見を指摘されても理解できないに違いない」と強く感じる。
 アジア人に対する偏見は非常に強い。アメリカ人読者にわかりやすくするためにステロタイプにしているのだろうが、すべてアメリカとゲームの対等の敵であるソ連(当時)の視点でしか語っていない。アメリカの意識せざる傲慢さ、といったところだろうか。

 登場人物は、ほとんどが兵士とそして「敵」である。
 「敵」と「味方」を分けるのは上の仕事、兵士の仕事は与えられた任務をいかに達成するかにすぎないと割り切っているのはかまわないが、そのために敵を人と見なさない考えは嫌いだ。

 「兵士は考えなくてよい」
 その通りだろう。そうでなければ戦争はできない。だが「兵士」として、誇りだけで戦うのはあまりにも悲しい。
 戦うなら自分の意思で戦い、結果として敗れても「勝敗は兵家の常、時の運にすぎない」と笑って死んでいける方が幸せだと思う。

■見えない動き (99/06/08)                           

増上寺薪能の演目、能「金札」で、珍しい経験をした。

 能舞台に置かれた神殿から、シテがお出になるところがまったく意識できなかったのだ。
 神殿には段差と左右に枠があり、動きがわかりやすい場所である。しかし、出てくるところをまったく捉えられなかった。
 神様(シテ)が突然能舞台に現れ、舞いはじめたとしか感じられなかったのだ。
舞台をずっと見ていて、決して目を離していないにもかかわらず、いつ神殿を出られたのか、まったく気付かなかったのである。

 考えるに、ただまっすぐ静かにいずれにも揺れずに出られたため、目が(脳が)「動くもの」と判断できず、舞の所作に移った時点で初めて認識できたのだろうと想像したが。
いままでも能の動きは凄いと思っていたが、認識を新たにさせられた。

 なお、神様が現れ出る場面なので、そこを見ることがなかったことは、観能としては正しい態度であり、もっとも幸せな見方をしていたとは言えるかもしれない。
なお、幸せな見方というのは「おのれ弁慶」とか「しーずーかー」と感情移入して普通に観劇することだ、という説もあります(笑)。

■薪能 (99/06/08)                                

芝の増上寺に薪能を見に行った。
梵鐘が時を告げ、山門を背景としたすばらしい舞台であった。

 しかし、とても寒かった。
 いままでは能は国立能楽堂でしか見たことがなかったため、「薪能は野外」ということをすっかり失念して、ワイシャツ1枚という軽装で出かけてしまったのだ。
 5月末とはいえ、夜になると結構冷え込む。
 観能時には寒さを忘れて見入っていたが、気が付くとすっかり体が冷えていた。
 終演後にあわててウェンディーズに飛び込み、暖かいものをお腹に入れてしのいだのであった。

■ギブアンドテイク (99/06/05)                         

僕はこの言葉に疑問がある。
商売のことばとしてはすごく妥当だが、社会生活では違うのではないかと。
理由は簡単。「テイク」の部分である。
僕の英語力と理解の不足かもしれないが、「テイク」は「取る」という意味だと理解している。
これを「フェア」な考えというらしいが。

だけど、これは何か違わないか。
「与え」、「もらう」ではない。(たぶん間違いだろうが)「与え」しかるがゆえに「取る」と理解すると美しくない。
与え、そして人から与えられるものを(ありがたく感謝して)いただく。
こういうのが日本式ではないだろうか。

わたしゃ、こっちの方が好きだ。

■削除 (99/06/02)                                

忙しいけれども、それにもかかわらず書く。
今日、BBSで発言を削除した。
厳密には、発言者の責任ではないかもしれない理由である。
リンク先のボードに僕にとって迷惑なことが書いてあり、対処をお願いしたところ、断られたのである。

内容に対しては管理者の責任ではないという考え方もあるが、僕はこの考え方を採らない。
今回、自分自身がおこなったように、削除する権限を持ち、またそれを基に注意を発することができる立場は、編集者の立場である。編集者は掲載物に責任を持つものなのだ。
硬すぎる考え方だろうか。

■〆切 (99/06/01)                                

現在、本業の原稿に予想外に手間取り、〆切に追われております。
いくつか書くネタはありますが、とりかかれない状況です。ご容赦のほどを。