両山泊 犬小屋

<犬探しマニュアル>

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さて。犬小屋のページにも書きましたが、うちの犬は2週間ほど行方不明になりました。

そのときの経験から。犬が居なくなったときにどうしたらよいか、ということを書いてみます。

飼犬がいなくなると、大変に悲しくてパニックになります。
家の犬は幸いにも見つかりましたけど。


では、そういうときにどうしたらよいか、です。

■予防対策 予防は、あらゆる対策に勝ります。


●鑑札と迷子札

これがあれば、どこかでつかまっても確実に戻ってきます。
つないでおいても、柵に入れておいても、「犬は何かの機会で逃げるもの」と
考えるほうがよいです。
そんなときに、鑑札か迷子札が首輪についていると安心です。
ちなみに、家では一時期、迷い犬を一匹預かっていましたが、こいつも鑑札も迷子札も
していませんでした。
とりあえず、近所の保健所20箇所あたりに「飼い主は探していませんか」という
問い合わせの手紙を出しましたけれど、飼い主は見つからず、さらに自主的にいなくなってしまいました……。

●犬の記録

犬の写真を撮っておくとよいです。
また、特徴を書いた紙を作っておくと、万一のときに探しやすいです。

■まず一日は待つ

ま、犬ですから、1日ぐらいは遊んでいる可能性はあります。
とにかく待ちます。うまくすると、夕ご飯の時間には帰ってきます。

■3日ほどしてから

3日待って出てこないときには、迷ったか、どなたかの家、あるいは施設に保護されていると
考えるべきでしょう。
では、どうするか。対策としては、動物病院への問い合わせ、公的機関への問い合わせ、ビラと聞き込み、といったものがあります。
ペット探偵というものがありますが、これには当然お金がかかりますし、安価とは思えません。お財布と相談して決めてください。
それぞれについて説明します。

●動物病院への問い合わせ

まず、最初にこれをするのが一番良い方法です。
かかりつけのお医者さんに「犬がいなくなったのですが」と言うと、相談に乗ってくれます。
ここに書いたこととだいたい、同じ内容の筈ですが、公的機関への問い合わせについて教えてくれます。
動物病院で迷い犬を預かっている場合もあります。また、そういった犬の話を知っていらっしゃるかもしれません。
車にはねられたりした場合は入院しているかもしれないですし。

●保健所への問い合わせ

保健所に連絡します。
保健所は電話帳のタウンページかハローページで調べます。(僕はインターネットハローページを使いました)
このとき、最初に述べた犬の記録が役に立ちます。首輪の色も必ず聞かれます。
さて、保健所ですが、気をつけなければならないことがあります。
「保健所は横の連絡が少ない」ということです。
できれば市内、区内でもそれぞれの保健所にすべて連絡することをお薦めします。
また、僕の家のように板橋区、豊島区、練馬区が近い場合は、互いの連絡はないかもしれないと考え、すべての区のすべての保健所に連絡したほうがよいと考えます。
また、互い連絡があるにしても、自分から確認しないと動いてくれないものです。愛犬のためです。動きましょう。

規則では、連絡することとなっているということですが、犬は思わぬほど遠くに行きます。
東京都でいなくなって、埼玉県、あるいは神奈川県、そこまで行かずとも都下に行っていた場合には互いに連絡が無いかもしれません

●「動物愛護センター」への問い合わせ


自治体の「動物愛護センター」もしくは「動物管理センター」といったところにも、直接問い合わせる必要があります。

その、ご存じとは思いますが、こういった施設は、動物を処分する機能を果たす施設でもあるのです。

これらの場所は、かかりつけの動物病院さんに聞くとわかります。
「動物愛護センター」もしくは「動物管理センター」といったところは、保健所との連絡が悪いあるいは遅れる場合があります。

僕の場合は、自分の居住している区で保護されましたが、板橋保健所からの連絡はなく、自分で問い合わせて発見しました。
つまり、保健所に連絡したからと安心していると、「動物管理センター」で保護されて、知らないうちに保護の日数を経過してしまい……ということにもなりかねません。

これだけでも、数ヶ所への問い合わせが必要です。

●ビラの作り方

これをやらないと、自分で探した気分になれないでしょうが、有効性は「?」があります。
僕の本職はライターなので、一応エディトリアルデザインの見地から。

まず、ビラは「犬探し」「尋ね犬」とかをできるかぎりでかく、大きなフォントで書きます。5cm角以上、推奨は見出し用の特太フォント。なければ、年賀状ソフトについている勘亭流を使います。


首輪の色、体高、体重、毛の色、耳とシッポ(どこで折れているかなど)できれば写真。
自宅および携帯の連絡先。自宅の電話なら、留守番電話をセットしておくこと。
ちなみに、カラー写真を使った場合は、デジタル複写機で、「写真モード」でコピーします。でないと真っ黒にツブれます。もちろん、スキャナで取り込んで加工するのがベストですが。

ただし、写真はあくまで補助です。メインはキャッチコピーと首輪の色と種類といった、誰にでもわかる要素です。

賞金付きとして、謝礼金を明記すると良いです。1万円程度で。
ちなみに、動物愛護センターなどに行くと、引き取りのために最低12,000円ぐらいはかかってしまいます。さらに、車がないと、輸送費で数千円かかります。歩ける範囲であれば、1万円は安いと思ってください。
ただ、賞金目当てで動く人は少ないみたいです。むしろ、犬を買っている方が心配して電話をくださいます。

あと、ビラの下を電話番号を書いて、そこだけをちぎって持っていけるようにするといいという意見をいただきました。名案だと思います。

●聞き込み

ビラができたら自転車などに積んで、犬を散歩させている人に
渡して聞き込みをします。犬を連れている人は、他の犬に関して
敏感です。また、犬に犬が寄ってくることがあるので、情報を
持っている可能性が高いです。

●ビラ貼り


ビラは次のようなところに張ります。

ビラをたくさん貼ったら、何かの連絡が必ずあると思ってください。
何かの連絡があると、たとえ発見につながる情報でなくても、「申し訳ない、
ありがとうございます」ってなってしまうのですが、とにかく感謝することに
なります。
僕の経験では、ほとんどが犬を飼っているあるいは飼っていた方からの
連絡でした。
 
ま、最低100枚、家の周囲5kmと考えると、とてつもなく広いので、
まばらにしか貼れません。
人間は「ここに大きな通りがあるからそこより向こうには行かないだろう」
とか考えてしまいますが、犬はそんなことに斟酌しません。
 
なお、犬が見つかったら、そのビラはすべてはがして回らねばなりません。
これはわりと大変ですから、貼った場所をメモしておくことも必要です。
はがしわすれると、後から「その、犬の件ですけれども」という電話が来ます。

これだけやれば、たぶん、見つかるでしょう。
あとは、同じことの範囲を拡大するより他に手はありません。
あとは、努力と根性と愛。そして、幸運を祈ります。

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