第1回 水術某流お稽古日記 <97/11/16>

 はじめてのお稽古

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はっきり言って疲れはてています。
体力的にはもたないではない時間だったのですが、少々きつくて身体の中のエネルギー源がスッカラカンになってしまい、再補給を待っている状態です。

さて。
今日やったことを簡単に。

・浮き方(両手・片手)
・バタ足(地上・プール縁に腰掛け・プール縁に向かって・隅を使って・ラッコ状態の背泳ぎ)
・クロール

簡単に説明しますと以下のようなものです。

■浮き方

浮き方は僕の知っていたものとちょっと差がありました。伸ばした手を(腹筋で)沈めることで浮く、というやりかたのようです……が、できませんでした。

■バタ足とクロール

さて、なんでバタ足とクロールなんだ、というのが(僕もだけど)あると思いますので、そこだけ簡単な説明を。
バタ足を体軸を中心とした腰の回転(捻りではありません……まぁ、武術をやっている人には身体を板みたいにぱったんぱったん動かすアレ、と言えばわかるでしょうか(^^;))でやるのです。
僕はまだ、これ、地上でもできません。意識がようやっとできたばかりですから。そして、これを水中でやるのです。地上での動きと同じというのは全くの真実でした。
ちなみに、これが「古流泳法が力を使わない」理由だと理解しました。
が、身に付けるには相当の時間がかかりそうです。
そして、これ、はっきり言って、キツいです(T_T)。

手は、水の抵抗を受けないように回した後、前方に「伸ばす」ように言われました。はっきり言って泣けます。そんなことができるんなら、僕の劈拳はもうちょっとまともに打てるでしょう(T_T)。

そして、同手同足で泳ぎます。すると、どうなるか。
見事に「がぼぼ」と沈みます。クロールで。昔、母に言われたのしで沈むのと同じ理由で。僕は沈んでもなんとかすることができるので恐怖はなかったのですが、それでも相当に消耗しました。
ちなみに聞いてみたら、沈むのが正しいんだそうです。後述の理由により、「泳げる」ようになれば浮くとのとでして。

ちなみに、僕の「浮き方」はとーーっても甘っちょろいものでした。
きちんと浮こうとすると、正しいからだができないうちは、すごく消耗すると思います。

◆習ったクロール=のし

ちなみに、習ったクロール=のしというべきものでした。
クロールの形をした「のし」です(^^;)。クロールの技術の基本であるはずのキックも手で水を掻くこともしないことから、クロールと形が一見似ているだけの別物だと思います。
「のし」の足を縮めるのをやめ、足を開閉だけに簡単にして、平体の面かぶりにして、手の方向をそれに合わせて変える、という技でした。
なにより「と・とーん」という拍子のクロールですから(^^;)。
推進力は伸びることで得ていると感じました。これは母から習った泳ぎと同じです。
また、足と手がシンクロするクロールで、「のし」と同じタイミングなのです(^^;)。
だから、泳げないと「のし」と同じ理屈で沈むのです(T_T)。

■泳ぎ

今回の最大の収穫がこれなんですが。
やはり、僕は「泳ぎ」を習っていませんでした。
文字通り「とりあえず浮く」というのが正しいレベルだったと痛感しました。
僕のできるのは「浮いて、それから泳ぐ」のですが「泳ぐことによって浮く」(説明では「ベルヌーイの定理」つまり飛行機の翼の原理で上面と下面の流速の差で揚力を発生させるとのこと…マジです!)という世界を垣間見て来ました。

ということで、第一回はほぼ圧倒されただけの形でした。
それにしても、横ではなんか「北斗旗」の大会をやってるし、メインではコンサートやってるし、変な日だったなぁ(^^;)。

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