水術で学んだこと

98/06/15

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「水術」というからには習うことは水泳じゃないの?と思われる方が多いと思います。
しかし、「水術」はそれだけではないのです。ここでは、「水術」で習った水泳自体以外のことがらをぼちぼちと書いていこうと思います。
半分は自分への覚え書きですが、これらのことをすべて含んだシステムが「水術」であり、「のし泳ぎ」とか「立ち泳ぎ」などの泳ぎ方だけが水術ではないということを知っていただきたいと思います。
(できれば「母に習った水術」のページも参照してください。)
この内容は、新しいことがあればできるかぎり随時更新したいと思います。

こういう技術こそが水でのサバイバルには必要なのではないかと思います。

内容一覧
・水に入る前の食事
・水着
・水への入り方
・水中での立ち方(伏し浮きから立つ)
・水中での立ち方(背泳ぎから立つ)
・水中での歩き方
・水の落し方
・耳からの水の抜き方
・顔を拭いてはいけない
・「背浮」では臍を見ろ
・深呼吸の方法
・水に対する基本の動き

・水に入る前の食事

なんと、最初は、水に入るより前の話です。水に入る前の食べ物の話。
泳ぐ前に腹に入れるのは、餅、焼きおにぎり、おにぎり、こわめしなどが良い。
泳ぐ前にパン(たとえば、ハンバーガー)を食べても、短い時間で消化されてしまい、長時間はもたない。だから、腹持ちの良い米をたべておくべき。
……こいつは実感しました。なんせ、初回の稽古のと後に腹が減ってしかたがなかったので、先生にそう言ったら教えていただいたことです。実際、その後の稽古から、稽古前ににぎり飯を食べるようにしたら、稽古終了まで体力が持ちました。

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・水着

女性の水着について……ではなくて。
水着の帽子について。最近良くある、シリコンゴムの帽子は使用してはならない。
布メッシュの帽子を着用すること。、これは水に濡れた感覚をきちんと持つためである。シリコンゴムの帽子だと、頭が濡れないので、水の感覚を頭でつかむことができず、良くない。


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・水への入り方

岸に向かって(水を背にして)、静かに足から入り、体を水になじませるため、一度完全に頭まで沈み、後述する立ち方で姿勢を保つ。


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・水中での立ち方(伏し浮きから立つ)

伏し浮きの状態から、足を縮め、ひざをかかえこむ。このとき、同時に手を平泳ぎの逆回しのようにして水をかき、腿の脇に止める。
これで、ちょうど体育座りのような姿勢となり、上体がまっすぐに立つ。
この状態から足を下に伸ばして立つ。
この立ち方だと、水中の地面に対して垂直に立つのと、姿勢が安定しているため、地面が悪い状態(ぬるぬる滑るとか、尖った岩場であるとか、ウニがいるとか)でも回避が可能であり、安全である。


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・水中での立ち方(背泳ぎから立つ)

背泳の形から、腕をまっすぐに上(というか頭の方向)に耳に腕がつくようにして伸ばす。手を平泳ぎと同じように(上下が逆だが)して水を掻き、腿の脇に止める。
これで、ちょうど体育座りのような姿勢となり、上体がまっすぐに立つ。
この状態から足を下に伸ばして立つ。
ようするに、表裏が違うだけで、伏し浮きから立つのと同じ動作である。


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・水中での歩き方

同手同足で、腰で歩きなさい。手は、出るほうにすっと伸ばしてやるとよい。
身体をひねる普通の歩き方だと、水中の抵抗が著しく大きくなります。


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・水の落し方

水から上がったら、その場でぴょんぴょん跳ねて、手足を平手でぱしぱし叩いて水気を払い落とす。
体幹よりも末端部の水気を取ること。また、こすらないことがポイント。
末端部の方から体温を奪われることから、これは合理的な方法である。
こすることについては、母から聞いたことの方で書きます。

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・耳からの水の抜き方

手を固定し、水が入ったほうの耳を下にして、頭を動かして手にぶつける。
頭をたたく方法に比べて、耳の中の水の移動が明らかにあるので、非常に合理的な方法である。なお、頭をおもいきりたたたくとパンチドランカーになる恐れがあるのでやめたほうがよいとも……。たしかに、ここを読んでいる人たちであれば、自分の頭に発勁とか正拳突きとか当て身とか食らわせられますが、そんなことをしてはいけません。とても危険です。

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・顔を拭いてはいけない(母より聞いた)

水中から顔を上げたときに、顔、とくに目をこすってはいけない。
現在のプールであれば危険はないが、海でそんなことをすると危険であることは言うまでもない。また、潮がついた状態でこすると、みごとに赤剥けになる恐れがあるのだ(^_^;)。


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・「背浮」では臍を見ろ

背浮き(背泳の形で浮く)ときに「浮身」をかけながら「臍を見ろ」と言われていました。

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・深呼吸の方法)

水術では水に入るからしっかり呼吸をしなければならないが、その中の深呼吸の方法であった。
一般に「深呼吸」と言えばラジオ体操などでもやるが、自分はその「深呼吸」のやり方を習った記憶がない
しかし水術の先生からは深呼吸のやり方を教えていただいていた。
説明としては簡単、「息を思いっきり肺にある空気を最後まで吐き切れ。吸うのは自動的にできる。」ということだった。

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・水に対する基本の動き

水に対する基本の動きも習っていました。
先生に厳しく言われたのは、手は「水を掻くな」「水を斬れ」、足は「キックじゃないぞ」「水を踏め」ということであった。
習った当時には、まず「斬る」ということがわからなかったし、「浮き身をかけて踏足で立ち泳ぎをする」ということだが、まるで理解できていなかった。
それを先生は「地上の二足歩行と一緒だ」とおっしゃっていたのです)。
これは、地上で足は踏み足で水を踏む、あるいはあおり足を使い、上半身は浮身をかけるということだとようやくわかりました。


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